がん検診のあり方と健康づくり検討会が7月25日から始まった。まもなく、区のHPに議事録が公開されるので、経過を見守りたい。会議自体は非公開だという。
私が社会問題に目覚めたのは、薬害がきっかけだった。だから、今でも、医療への不信は根強い。年に一度の検診も受診をさぼりがちである(X線もバリウムも体に悪い→体に悪いことをしても価値があると納得できれば受診するが、まだ、その点の調査ができていない)。とはいえ、以前、40歳を記念して人間ドックに行ってみたら、範囲外の数値が出て再検診をすすめられた。友人の医者に確かめたら「そういう体質の人もいる」と言われたのをいいことに、人間ドックはもうやめた。
今回、がん検診のあり方について、HPをいろいろ見ていて、今まで噂でしか知らなかった、胃がん検診が日本でしか行われていないことを確認。日本という国は、検診の有効性をきちんと確認せずにどんどん広めていってしまう国らしい。
「無知ではいけない」と痛感した。正確な知識を持ったうえで自分の求める医療を選択することが必要なのだ。
まず、国立がんセンターHPを見てみよう。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pro/diagnosis/020401.html
素人がじっくり読み込むのはつらいが、がん検診の有効性評価の一覧表がある。
この中で、(最も信頼できるとされている)無作為化比較対照試験(RCT)で有効と判定されているのは、
乳房(視触診+マンモグラフィ)
大腸(便潜血検査)
肝(肝炎ウイルスキャリア検査)
の3つだけなのである。世界で有効と認知されているのはこの3つということか。
自治体のがん予防は、検診は、有効性がきちんと世界で確認されている種類だけにとどめ(日本の医療はどうも信頼度が低い)、予防事業(禁煙や生活習慣病予防など)に力を入れるべきだろう。
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