Category Archives: 不正防止のために

職員全員が不正防止監

 6日の予算委員会のしめくくり総括質疑で次の2点を質して、予算に賛成した。
①4月からの組織改正で不正防止監が廃止され、区政は新しいスタートを切ることになる。収賄事件再発防止策に取り組んできた区職員としての感想と今後の課題について
  (不正防止監の答え)不正防止監というポストはなくなるが、事件を風化させることなく、職員一人一人が不正防止監という意識で、今後とも職務に励んでいく。
・・・・・さすが、区民に親しまれている荒川区民の歌「あらかわ、そして未来へ」の作詞者である。うまいことをおっしゃる。ぜひ、頑張っていただきたい。
 実は7日の日、「荒川の名誉を回復する区民の会」の解散、打ち上げの会を行った。助役・区長が逮捕され、本当に情けないと、収賄事件防止のさまざまな方策を検討するために立ち上げた区民有志の会であった。区長選挙にあたり、候補者に具体的な収賄防止策についての公開質問状を出し、シンポジウムも開催した。西川区長をふくむ候補者の公約にも大きな影響を与えたと私は思っている。区民の皆さんからのカンパで支えられて活動してきたが、カンパを使い果たし、事務局メンバーが多忙となったので、解散という結果になった。
 昨年11月29日の 「区長就任1年、改革の成果を問う」シンポジウムでは、区の公益通報制度が通報者に証拠を求めるもので、効果が疑われること、区民や議員からの要望等の文書化の必要性などを議論した。再発防止策として、不十分な現状にある荒川区だが、区職員の努力に期待したい。
②入札における障がい者雇用促進の視点について、区の検討内容と、区の仕事の受託業者の実態調査について
  (経理部長の答え)福祉部と合議の上検討をすすめる
討論原稿から

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元区長の案件その後

 贈賄側の新光ビルメンテナンス社長は有罪が確定し、収賄を受けたとされる藤澤元区長は無実を主張して争っている。
 どのような結果になるにしろ、問題となった、庁舎と南千住スポーツセンターの管理等の契約は今年度は以下の通りとなっている。入札改革が行なわれ、2005年度はいずれも一般競争入札により落札された。
庁舎 
   2004年4月 新光ビルメンテナンス      8900万円
   
   
   2005年4月 清掃=東都建物総合管理事業組合   3580万円
           警備=日進産業株式会社       2230万円
           電話交換=株式会社日建総業     1160万円
                 三分割 計     6970万円
南千住スポーツセンター
   2004年4月 新光ビルメンテナンス     18680万円
   2005年4月 管理運営=東京アスレチック    12250万円
           設備=富士クリーン         2250万円
           機械警備=総合警備          100万円
           清掃=日本シティビルサービス    1980万円
                  四分割 計    16580万円
     順調に管理運営がされていると区は現状を把握している。

藤澤元区長の裁判6.17

 6月17日の裁判を傍聴した。総務部長(当時)の証言で問題だなと思ったことをいくつかあげてみる。(以下、区長とは当時の藤澤区長のこと)
①区長が学校機械警備のA社社員4名を総務部長に紹介し、ほかのところでも実績のある会社だから使うことを検討するようにと指示。その後区長が再三A社をつかうように指示し、総務部長は、区内一括のほうが安いとは予想したが、分割して一部をA社が落札する方法を編み出そうとしていた。しかし、1984年から選定委員会で選ばれ、毎年特命随意契約で継続して警備してきたB社の入札値段は他社より安く、指名入札を行ってもB社が落札した。
*区長が特徴のある事業の検討を指示することはあるだろう。しかし、特徴の無い会社を特定して区の仕事を受託させようと指示する区長は×。裏金が動いたか?
*またしてもでてきた特命随意契約。これも検証すべし。
*区長の指示を受けてA社に仕事をまわすために、入札方法を変更したようだが、入札方法の変更理由の検討を担当は行わなかった?
②区長がスポーツセンター清掃委託のC社は○○議員の息子の会社だから新規からははずせと総務部長に指示。総務部長は政治的対立を契約に持ち込むのはよくないと進言した。その後区長は今受託しているものからもはずせと指示。はずせないなら、自分の政策を批判しないようにさせろと区長が発言。さらに、指名選定委員会で指名予定の会社一覧からC社を見つけて怒った。怒られた総務部長はC社を指名業者からはずした。
*区長は何でもできるってこと?一度はいさめた総務部長も区長に逆らえなかった。(几帳面な総務部長が区長がダメといった会社に×印をつけた書類を保管していたのはさすが)内部告発公益通報制度はやはり必要。現西川区長も公約しているので、何度も質問するのだが、区は不正防止委員会での議論を待ってとしか答えない。
今日はここまで。まだまだ続きます。
次回裁判は、7月1日(金)午後1時15分から 東京地裁530号法廷
            証人は高橋元助役

藤澤元区長の裁判5.31

 5月31日、藤澤元区長の裁判を初めて傍聴した。顔はげっそりやせておられたが、背筋を伸ばした姿勢は以前と同じだった。ご家族に伺ったら、規則正しい生活と食事で、体調はいいとのことだった。
 贈賄側の新光ビルメンテナンスの荒川支店長に対し、藤沢被告の弁護士が反対尋問を行なったのだが、新光と高橋元助役との癒着が強調されていた。
 助役就任祝いとして、10万円の商品券(会社からは20万円と指示があったが、10万円は自分で使ったとのこと・・・)を渡した、タイ旅行にさそい、ホテルやゴルフ代金として10万円を渡したとか、贈収賄が日常化していた様子だった。元助役は、指名業者選定に際し、企業間の話し合い=談合に応じないA社とB社をはずしてくれという新光の要請にも応じていたという。ほかにも、他社の入札価格を漏らしたとか、都合のいい「特命事項」を盛り込ませたとか、何たることだ!
 ある区職員に、今の助役は大丈夫?とたずねたら、「絶対無い」という。「高橋さんも、新井さんも噂はありましたからねえ」とのこと。噂になるぐらいでも、平気で贈収賄が行われていたという、「それを許していた」区役所の雰囲気が問題だと思う。それが、一掃されたかどうか・・・。
職員倫理の規定の整備はきちんとして欲しいものだ。
 藤澤元区長のいきつけの店は、赤坂の「水仙(漢字かどうかは定かではない)」というクラブだそうだ。一晩2人で4万円とか、3人でボトルを入れて11万円とかの値段で、私から見ればずいぶん派手な生活(!)。これじゃあ、お金も欲しいよね。
 次回は6月17日10時 証人尋問 三ツ木元総務部長(現地域振興部長)