Category Archives: きよの「ちょっと聞いて」

統一マダン東京

 毎年7月の末か8月のはじめの日曜日夕方5時から(出店は4時から)8時まで、旧真土小学校で統一マダン東京が開催され、朝鮮半島の統一をねがい、出店が並び、ステージが盛り上がる。
 第12回を迎えた今年は7月31日、朴保(パク・ポー)さんの歌で大いに盛り上がった。
今年のコリアン料理は、チヂミ、トッポッキ(韓国おもちいため)マッコルリ、キムチ、オイキムチ、チャプチェなど。050731_2000~01.jpg

多世代子育てシンポジウム

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 7月30日、世田谷区民会館で開かれたシンポジウム「多世代ネットワークによる子育て支援の可能性」を覗いたら、会場いっぱいの人出で、関心の高さを示していた。
 樋口恵子さんのイギリスやアメリカでのいきいきシニアの子育て支援の講演会で、元気なおばあちゃんにもっとがんばってもらわねばと再確認。もちろんおじいちゃんにもだ。日本世代間交流協会という団体があることも知った。お年寄りが小学校の算数の時間、先生の助手になる取り組みなどしているという。
 区内でも、あちこちこどもからお年寄りの交流は行われている。もっともっといろいろな可能性を秘めている課題だろう。
このシンポジウムの問合せ先は、
一つは世田谷区子ども部子ども家庭支援課。やるね~、世田谷区は・・・。
もう一つは、日本世代間交流協会http://www.jiua.org/

日本軍「慰安婦」

 8月10日は日本軍「慰安婦」問題解決のための世界連帯の日だった。
 1992年1月8日から14年間、ソウルの日本大使館前で日本軍「慰安婦」被害者達は毎週水曜日にデモを行っている。日本人としていたたまれない気持ちだ。
 国会前には、15歳のとき強制連行によって「慰安婦」にされたイ・ヨンスさんが来日して、体験を語った。小泉首相には拒否されたが、細田官房長官の対応には好感がもてたとおっしゃっていた。日本の政治家たるもの、誰もが日本軍「慰安婦」の存在を心に刻むべきである。
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声明 日本軍’慰安婦’被害者に正義を !
Justice to the victims of Military Sexual Slavery by Japan !
_解放(戦後)60周年、日本軍「慰安婦」に正義を!
_日本政府は国連勧告に従い日本軍「慰安婦」被害者に法的賠償を実施せよ!
_戦争犯罪の精算なき日本の国連安全保障理事国常任理事国入りに反対する!
 ドイツと日本によって引き起こされた第2次世界大戦で、残酷な人権蹂躙と人間の尊厳の抹殺を経験した世界は、戦争終結後、二度とこの地に戦争が起きないことを願った。その後60年、ドイツはナチスドイツの戦犯らを探し出して処罰し、被害者に物質的、精神的賠償を実施するなど、戦争犯罪に対する法的責任を果たし、類似犯罪の 再発を防止するために努力してきた。しかし、日本軍の戦争犯罪は戦後60年になる今日まで、真相究明も、犯罪者処罰もなされないまま、歴史の中に隠蔽されてきた。被害者らは謝罪も、法的賠償も受け取ることなく、傷を抱え苦痛に満ちた60年を生きてきたのである。
今日は、解放60周年を迎え「日本軍‘慰安婦’問題解決のための世界連帯の日」として行動する日である。それは、1992年1月8日から14年間、大韓民国のソウルにある日本大使館前でねばり強くデモを行い、日本軍「慰安婦」問題の解決を促してきた韓国 の日本軍「慰安婦」被害者と挺対協の運動を支持し、連帯する世界連帯行動である。
 私たちは今一度、世界市民の力で、戦争中に苦痛をなめた日本軍「慰安婦」被害者 たちの解放を宣言する。日本軍国主義によって人権と名誉を蹂躙され、生きる権利を根こそぎ奪われた性奴隷被害女性たちに正義を回復しようとするものである。60年も の苦しみの歳月、傷まみれの歴史を克服し、希望に向かって、真に解放された世界に 向かって進もうとするものである。
1. 日本政府に要求する。
日本は、無数のアジアの人々を拉致、虐殺し、強制労働で人権を蹂躙し、女性を性 奴隷として利用し、人生を根本から踏みにじった過去の犯罪に対し反省しているのだろうか? 反省も、法的責任も負わずに、日本軍性奴隷被害者に謝罪と賠償をせよと の国連勧告を遵守することもなく、国連安保理常任理事国になって世界の平和を論じ ることができると考えているのだろうか? 私たちは、世界市民の力で反対する。戦犯国である日本政府には、国連安保理常任理事国になる資格が無い。日本政府はまず、過去に犯した日本軍性奴隷犯罪とあらゆる戦争犯罪に対する真相究明と謝罪、法的賠償を実施せよ! そして再びこのような犯罪を犯さないように正しい歴史教育、 追悼施設の建設等を推進せよ!
2. 国連とILOに促す。
1990年代初、日本軍「慰安婦」問題が国際社会に知らされ、国連人権委員会とILO基 準適用委員会でも、日本軍「慰安婦」問題は重要な問題として扱われてきた。さらに、女性の人権問題として、強制労働の問題として、日本政府に法的賠償を勧告してきた。しかし、それらの勧告は拒否された。これまで国連とILOは、日本政府が勧告を受け入れるように、どのような積極的役割を果たしてきたのか? 日本の財政的貢献度ゆえに、日本の顔色を伺いながら傍観してきただけではなかったか? 私たちは要求する。日本政府が国連勧告を受け入れるよう促せ! お金ではなく真実が、無責任ではなく正義が確立した、そのような国際秩序をつくる上でリーダーシップをとれ!
3. 世界市民社会の連帯を希望する。
世界では依然として戦争が起きており、その戦争の渦中で女性たちが再び性暴力の 犠牲者となっている。歴史歪曲と侵略戦争の賛美など、過去への回帰を夢見て軍事大国化する日本軍国主義もまた、依然としてアジアと世界平和の脅威となっている。私 たちは希望する。この地で日本軍「慰安婦」問題が完全に解決されるその日まで!  戦争と暴力が終わり、平和が実現されるその日まで! 世界市民が正義の監視者として、人権の守護者として、日本軍「慰安婦」被害者たちの長く厳しいたたかいに連帯してくれることを願う。私たちもまた、日本軍「慰安婦」被害者たちに正義が回復されるその日まで、戦争と女性への暴力が根絶されるその日まで、最後まで連帯するであろう。
2005年 8月 10日
解放(戦後)60周年、日本軍「慰安婦」問題解決のための世界連帯の日 参加者一同

独裁者の解散

 まさかと思った解散が現実のものとなった。「郵政民営化法案を参院否決するなら衆院解散だ]とは、民主主義のルールを無視した独裁者のすることだろう。
 郵政資金350兆円をどうするのか、大きな問題だと思うが、山崎養世さんは、郵政民営化では国民にメリットは無いと言っている。(山崎通信Download file参照)
 公務員でなくては郵政事業ができないということはない、民営化こそ改革だとばかり繰り返す、「改革者」気取りの小泉さんを高い支持率で支えてきた国民こそ目覚めるときである。
 暑い夏に選挙となった。荒川区では民主党の井上和雄さんに頑張ってもらおう!

靖国神社遊就館に思う

 何年ぶりかで遊就館の見学会に参加した。前回行ったときは、特攻隊員の遺書を読んで、皇国教育を受けて「お国のため、天皇陛下のため」死んでいった若者の愚かさがかわいそうで、あまりにも皇国のお手本のような文面が哀れだったが、今回は、その、戦争賛美の記念館としての展示に大いに疑問を持った。
 最初に、日本が欧米の植民地化の攻撃にさらされるなか、いかに富国強兵につとめたかからはじまり、日露戦争で強大な敵ロシアに打ち勝ち、アジア諸国に夢を与え、日清戦争では朝鮮の独立を支援し、北清事変で北京に入った日本軍はその秩序ある行動で北京市民に歓迎され、盧溝橋事件という小さな事件をもとに中国正規軍の攻撃を受けて日本軍は応戦し、ABCD包囲網のなか、日本は外交による解決を何度も試みたが功を奏さず、蒋介石を支援してすでに参戦状態にあったアメリカに対し真珠湾に奇襲攻撃をかけ、日本軍の慎重な作戦をもってしても形勢は悪化したが、日本軍人は果敢に戦い、敵を恐怖に落としこめた・・・・などどいう話が延々を続き、天皇の参拝など皇室との関係が強調されていた。
 わたしの少ない知識をもってしても「こんなこと書いていいのかな?」と疑問をもつ説明文が多くあった。何よりも、徹頭徹尾の戦争賛美に、祭られた死者達の大量の写真を目にして、気分が悪くなった。天皇のために命をささげた人を神としてまつるので、吉田松陰の似顔絵が写真にまじっていた。
 軍神として祭られている人たちの遺族には、合祀を肯定する人もいるが、それを悲しみ拒否する人たちがいる。私達には信仰の自由が保障されている。国が信仰を統制してはならない。総理大臣は靖国神社を参拝してはならない。
 日本人だけでなく、植民地から動員され戦死した人達の遺族も合祀に反対している。大阪地裁は2004年5月13日、台湾人遺族らの損害賠償請求を棄却する判決を下した。
 日本が、戦争責任に真剣に取り組む国であって欲しいと思う「愛国者」の願いはいつかなえられるのだろう。