Category Archives: 心に刻む歴史

9月18日(1931年)柳条湖事件

1931年9月18日夜、関東軍は、中国東北部の奉天(現在の瀋陽)近郊の柳条湖で南満州鉄道を自ら爆破。これを張学良率いる中国軍のしわざとでっちあげ、軍事行動を開始し、関東軍は翌19日に奉天・長春を、21日には吉林を占領した。15年にわたる日中戦争「満州事変」の始まりである。

8月15日(1945年)日本の敗戦

 日本の植民地であった朝鮮・中国や占領されていたアジア諸国では解放記念日である。
 今朝のテレビで、アメリカによる日本の占領政策が成功したのは、GHQが男女平等を掲げ日本の民主化をすすめたからだと報道していた。日本の女性の地位向上に力を尽くしたエセル・B・ウィード中尉のことを初めて知った。日本国憲法に男女平等を記すために尽力した、べアテ・シロタ・ゴードンさんの映画「ベアテの贈り物」は今、全国で上映運動が取り組まれている。この二人をはじめ、アメリカの女性たちの連帯があってこそ、日本でも1945年の総選挙のときに、39人の女性国会議員が誕生したのだろう。
 その後、日本では女性国会議員は増えていないし、男女平等への動きは世界で注目されるくらい遅い。しかし、今回の自民党は9月選挙に向けて「比例区の第一位は女性」と言い出した。都合のいい利用主義にあきれてしまう。
8月14日 ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏
 8月15日 天皇のラジオ放送
 9月2日  アメリカ戦艦ミズーリ号で、降伏の調印式

日本軍「慰安婦」

 8月10日は日本軍「慰安婦」問題解決のための世界連帯の日だった。
 1992年1月8日から14年間、ソウルの日本大使館前で日本軍「慰安婦」被害者達は毎週水曜日にデモを行っている。日本人としていたたまれない気持ちだ。
 国会前には、15歳のとき強制連行によって「慰安婦」にされたイ・ヨンスさんが来日して、体験を語った。小泉首相には拒否されたが、細田官房長官の対応には好感がもてたとおっしゃっていた。日本の政治家たるもの、誰もが日本軍「慰安婦」の存在を心に刻むべきである。
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声明 日本軍’慰安婦’被害者に正義を !
Justice to the victims of Military Sexual Slavery by Japan !
_解放(戦後)60周年、日本軍「慰安婦」に正義を!
_日本政府は国連勧告に従い日本軍「慰安婦」被害者に法的賠償を実施せよ!
_戦争犯罪の精算なき日本の国連安全保障理事国常任理事国入りに反対する!
 ドイツと日本によって引き起こされた第2次世界大戦で、残酷な人権蹂躙と人間の尊厳の抹殺を経験した世界は、戦争終結後、二度とこの地に戦争が起きないことを願った。その後60年、ドイツはナチスドイツの戦犯らを探し出して処罰し、被害者に物質的、精神的賠償を実施するなど、戦争犯罪に対する法的責任を果たし、類似犯罪の 再発を防止するために努力してきた。しかし、日本軍の戦争犯罪は戦後60年になる今日まで、真相究明も、犯罪者処罰もなされないまま、歴史の中に隠蔽されてきた。被害者らは謝罪も、法的賠償も受け取ることなく、傷を抱え苦痛に満ちた60年を生きてきたのである。
今日は、解放60周年を迎え「日本軍‘慰安婦’問題解決のための世界連帯の日」として行動する日である。それは、1992年1月8日から14年間、大韓民国のソウルにある日本大使館前でねばり強くデモを行い、日本軍「慰安婦」問題の解決を促してきた韓国 の日本軍「慰安婦」被害者と挺対協の運動を支持し、連帯する世界連帯行動である。
 私たちは今一度、世界市民の力で、戦争中に苦痛をなめた日本軍「慰安婦」被害者 たちの解放を宣言する。日本軍国主義によって人権と名誉を蹂躙され、生きる権利を根こそぎ奪われた性奴隷被害女性たちに正義を回復しようとするものである。60年も の苦しみの歳月、傷まみれの歴史を克服し、希望に向かって、真に解放された世界に 向かって進もうとするものである。
1. 日本政府に要求する。
日本は、無数のアジアの人々を拉致、虐殺し、強制労働で人権を蹂躙し、女性を性 奴隷として利用し、人生を根本から踏みにじった過去の犯罪に対し反省しているのだろうか? 反省も、法的責任も負わずに、日本軍性奴隷被害者に謝罪と賠償をせよと の国連勧告を遵守することもなく、国連安保理常任理事国になって世界の平和を論じ ることができると考えているのだろうか? 私たちは、世界市民の力で反対する。戦犯国である日本政府には、国連安保理常任理事国になる資格が無い。日本政府はまず、過去に犯した日本軍性奴隷犯罪とあらゆる戦争犯罪に対する真相究明と謝罪、法的賠償を実施せよ! そして再びこのような犯罪を犯さないように正しい歴史教育、 追悼施設の建設等を推進せよ!
2. 国連とILOに促す。
1990年代初、日本軍「慰安婦」問題が国際社会に知らされ、国連人権委員会とILO基 準適用委員会でも、日本軍「慰安婦」問題は重要な問題として扱われてきた。さらに、女性の人権問題として、強制労働の問題として、日本政府に法的賠償を勧告してきた。しかし、それらの勧告は拒否された。これまで国連とILOは、日本政府が勧告を受け入れるように、どのような積極的役割を果たしてきたのか? 日本の財政的貢献度ゆえに、日本の顔色を伺いながら傍観してきただけではなかったか? 私たちは要求する。日本政府が国連勧告を受け入れるよう促せ! お金ではなく真実が、無責任ではなく正義が確立した、そのような国際秩序をつくる上でリーダーシップをとれ!
3. 世界市民社会の連帯を希望する。
世界では依然として戦争が起きており、その戦争の渦中で女性たちが再び性暴力の 犠牲者となっている。歴史歪曲と侵略戦争の賛美など、過去への回帰を夢見て軍事大国化する日本軍国主義もまた、依然としてアジアと世界平和の脅威となっている。私 たちは希望する。この地で日本軍「慰安婦」問題が完全に解決されるその日まで!  戦争と暴力が終わり、平和が実現されるその日まで! 世界市民が正義の監視者として、人権の守護者として、日本軍「慰安婦」被害者たちの長く厳しいたたかいに連帯してくれることを願う。私たちもまた、日本軍「慰安婦」被害者たちに正義が回復されるその日まで、戦争と女性への暴力が根絶されるその日まで、最後まで連帯するであろう。
2005年 8月 10日
解放(戦後)60周年、日本軍「慰安婦」問題解決のための世界連帯の日 参加者一同

8月9日(1945年)長崎原爆投下

8月6日(1945年)広島原爆投下

 

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