「おみな」は「女」の意、「えし」は古語の「へし(圧)」で、 美女を圧倒する美しさから名づけられたとか。街なか花壇七草の会は、洋花ばかりではなく、昔から日本に咲く花を楽しむ。秋の七草といわれる花のうち、なでしこ、ききょう、おみなえし、ふじばかまを植えつけた。
秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数うれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花
(山上憶良 万葉集)
街なか花壇には「草花はいいけれど木はだめ」という区の取り決めがあるので、萩は断念。すすき(尾花)は大株すぎる。なでしこ(撫子)は春に咲いたけれど、今は休眠中。ききょう(万葉集では朝顔)は夏のはじめで咲き終わってしまった。今、おみなえし(女郎花=平安時代からこんな漢字をあてたらしい)が咲いている。藤袴はこれからのようだ。
おみなえしの一番大きな花枝をちぎってしまったお方、罪の意識にさいなまれているのではありませんか。公園の垣根ぞいに芽吹いた朝顔の苗をお持ちになったお方、毎朝咲いている事でしょうね。花を見るたび、心が痛みませんか。
ご案内
「せ〜の街づくりだ!」の2004年から2011年7月までの記録です。これ以降の新しいものは、こちらをクリックして下さい。検索はこちらからどうぞ
月別書庫
カテゴリー