Category Archives: 読書コーナー

公共哲学とは何か

山脇直司著 ちくま新書
 国家としての「公」ではなく、民間の力での「公」を問う。公共哲学の萌芽を日本哲学史からも解き明かし、将来を展望する。これからは、地球市民が地域で行動する「公共哲学の時代」!!

歴史教科書何が問題か

小森陽一・坂本義和・安丸良夫編 岩波書店 2001
  扶桑社の教科書が検定を通ったときに、「徹底検証Q&A」と銘打って出版された本。都立白鳳高校付属中学で使うことが決まり、今年が各区で中学教科書採択の年なので、あらためて読んでみた。古代史や中世史などの歴史学者たちがそれぞれの時代の記述について批判しているので、説得力がある。つくる会の教科書(扶桑社)に賛同するのは政治家に多いが、学問的にきちんと検証して賛同しているのだろうか。こどもはいい迷惑である。

親の「ぼけ」に気づいたら

斎藤正彦著 文春新書
 精神科医としての経験から、「早めに気づけば手は打てる!」という。認知症はひとそれぞれ、「不幸にも病気になってしまった、かけがえのない個人への援助」という言葉があたたかい。さまざまな事例を経過を追って紹介しているので、参考になる。「科学的な介護の工夫」で「せっかく介護するなら楽しくやろうではありませんか」とのこと。やっぱり、「知ること」が大切だと思う。

指定管理者制度ハンドブック

地域協働型マネジメント研究会編著 ぎょうせい発行
 従来の民間委託が今後は、「指定管理者制度」となる。民間活力の導入の位置づけのなかで、地域の市民団体の活躍の場が増えたことに注目したい。

現場からのコミュニティビジネス入門

園 利宗編著 連合出版
 これからは、地域のニーズを掘り起こして、自分なりの働き方を見つけよう。全国のさまざまな実践が紹介されていておもしろい。自分たちの街づくりにかかわって稼ぐことができるのなら、ありがたいが、商売はなかなかむずかしい。でも、頑張っている人達に励まされる。

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