Category Archives: きよの「ちょっと聞いて」

同一価値労働同一賃金

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カモミール・パイナップルミント・ベゴニア・・・小さな幸せ
 28日、SHUT DOUN 貧困と環境破壊のG8サミット直前東京行動と銘打った分科会「非正規の仕事に正当な評価を」に参加した。
 日本の女性の賃金は男性の66%という。非正規雇用が多いのもその一因。世界基準では同一価値労働同一賃金といわれるが、日本ではまだまだ知られていない。とうやって、労働の価値を比較するのかという問に答えるのが、職務評価である。
 ワークショップの講師は、ペイ・エクイテイ(同一価値労働同一賃金)コンサルテイング・オフィスを立ち上げた、屋嘉比ふみ子さん。京ガス男女賃金差別裁判を勝利的に和解した原告である。裁判のなかで、事務職の屋嘉比(やかび)さんは男性工事監督との賃金格差是正を勝ち取るために、職務評価のキャリアを積んできた。
 難しいけど、仕事の価値についての気付きも多く、同一価値労働同一賃金の実現のためには必要な考え方であろう。今後に期待したい。
  
 屋嘉比ふみ子著 「なめたらアカンで!女の労働・・・京ガス男女賃金差別裁判・・・ペイ・エクイティを女たちの手に」 明石書店 参照

田んぼの美しさ

 母の介護のため、新幹線に乗った。水田の緑の美しさに、改めて感嘆!!
 しかし、である。普段東京でうろうろしているだけだと、水田を目にすることがない。先日、尾久小で水田を見かけたけど、3メートル四方(?)では「美しい」とは感じなかった。隣の放置された区画が気になったが・・・、田んぼがあるだけでもすごいことだ。ひょっとして、区内唯一?
 大和三山のあたりは、田植の最中の田んぼもあった。はかなげな苗を揺らす風が、田んぼの水もを揺らす。明日香村の棚田も美しかった。
 東京の子ども達は、田んぼを美しいと感じるのだろうか。子どもを連れて、田植に、稲刈りにとでかけたなと思い出す。
 東京は巨大すぎる。ヨーロッパでは、都市そのものが小さく、周りには田園が広がっているという。日本の住環境の意識の低さ、計画性のなさを憂う。

八ッ場ダムの底に沈む渓谷

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新緑の吾妻渓谷は美しい
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突如、道路工事のための巨大なコンクリートが出現
 5月1・2日、八ッ場ダム予定地の川原湯温泉に出かけた。加藤登紀子さんが五木の子守唄の村がダムに沈んでしまった時の辛い思い出を語り、澤地久枝・永六輔さんも、この、美しい渓谷を、温泉を、都会の水問題のため(もうすでに、東京の水不足はありえないということなのだが)ダムをつくるこの事態をなんとかできないかと語った。
 50年も前に、ダム造成の話がもちあがり、反対運動をしてもだめで、あきらめざるをえず、移転を了承した温泉街の人たち。源泉の湯量は豊かで、やわらかい。紅葉の吾妻渓谷はそれはそれはすばらしいという。
 ダム建設が本当に必要かという議論の中で、地元の生活保障を前提に、群馬県議会でも、反対派が増えてきたという。
 工事は続けられ、更なる税金が投入される。美しい自然を壊して、必要性のないダムが作られる。何とかならないのだろうか。

芸大学長の涙

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 4月30日、区役所玄関に設置された、東京藝術大学学長・宮田亮平さんの作品「シュプリンゲン…絆の和」(写真は当日のパンフレットより)除幕式に参加した。区政75周年を記念してつくっていただいたものだが、宮田学長のごあいさつは、感動的だった。
 目をうるませながら、芸術に関わるものとして除幕式の喜び、ご自身の、若き日、佐渡から上京した時の不安な心を語られて、作品が人の心のよすがになればと、ユーモアを交え、温かい言葉で語ってくださった。学生に慕われる学長さんなのだろうと推察する。この間、荒川区と上野の芸大と連携が深まっていることは喜ばしい。
 「芸術が何やら難しい物という概念を取り払いたい」「人は、一人では生きて行く事が難しく、人と人、人の輪、心からの信頼、絆の輪などなど伝えることが大切で、・・・芸術と相い通ずるものがあるのかと・・・」という若々しい学長の涙と笑顔を、区役所玄関でシュプリンゲンに出会うたび、思い出したい。
 東京駅の銀の鈴のイルカも宮田学長の作品。印象的である。

汐入こども園開園

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 4月26日、4月1日から第三中学校敷地内に完成した、汐入こども園の開園記念式典があった。
 急増する汐入のこども人口に対応するための暫定施設で、プレハブ構造だが、以前の、はなみずき保育園の廊下に窓のないプレハブと違って、何の違和感もなく、見学できた。玄関すぐ脇に調理室があって、廊下から中が見えるのも、大切な食事が作られているのがわかって、好ましい。
 担任の先生に男性が2人。昔、保育園でお世話になっていたとき、父母連(保育園父母の会連合会)で、男性保育士を要望したこともあったなと思い出して、感激!! 男も女も子育てする時代にふさわしい。
 幼保一元化の区としてはじめての試みである。大変だろうが期待したい。親が働いていようが、在宅であろうが、幼児教育保育が保障されることが必要であろう。あれは2006年のことだったろうか、当時は、幼稚園と保育園を隣接して作る予定で、私が、「幼保一元化は考えないのか」と質問したら、当時の課長は「この地域にはそのような需要はない」と答えていた。時代は変わってきたなと思う。