Category Archives: 議会報告

自殺は予防できる

 開催中の決算委員会で、自殺予防の取り組みについて質問した。区では、昨年は26人。全国平均から見て、多いわけではないが、うつ病への理解を深める取り組みを行っているとのこと。区民への啓発が大事だと思う。
 
 最近、「自殺は予防できる」というドイツの取り組みが新聞で取り上げられていた。WHOは「自殺は深刻な、しかし予防可能な公衆衛生上の問題である」と述べている。世界自殺予防デー 9月10日とされている。
 WHOによると、自殺者の40~60%が自殺前の一ヶ月に医師にかかっている。ほとんどは精神科ではないのが現実だ。自殺者の80~100%が生前に精神障害に罹患しているが、精神保健の専門医を受診せずに最後の行動に及んでいる。
 「死の意志が固まっている人」はいない。周りの力で、自殺は予防できる。
自殺の背後に隠れている心の病に対しては、確実な治療法がある。「自殺のサイン」を早く発見して、適切な治療をおこなうことが、自殺予防に確実につながるのだ。

とも言われる。日本では、中高年の男性と高齢者に自殺が多いという。
 区民の、精神障害への理解を深める取り組みをさらに行っていくことが必要と思う。

決算委員会始まる

 26日から昨年度の決算委員会が始まっている。藤沢区長から西川区長へと、激動の1年についての審議になる。
 新星クラブは、総括質疑として(ケーブルテレビで放映)、私から、高齢者の外出支援と住み替え支援について質問した。
 
 せの:高齢者がその人なりの生きがいをもって、いきいきと生活するためには、「行きたいところにいける」支援が必要だと思うが、今の介護保険では、敬老会や墓参りなどのおでかけや趣味のサークルへの出席など、「いきがい支援」は適用外になっている。介護保険は、介護度によって上限が決まっているのだから本人の選択を尊重してほしいが、そうはならない。病院のつきそいすら制限されている。介護予防の観点からも、高齢者の外出支援を国に要望してほしい。また、元気高齢者やNPOやボランテイアの活用などで、区としての仕組みづくりを検討すべきではないか。
 区:介護保険としては難しいが、荒川区らしい人のつながりをもとにした仕組みは考えていきたい。
 せの:特養ホームの待機者は700人を越える一方、高齢になると、階段がつらくなったり、風呂やトイレなどの問題で住み替えが必要となる場合がある。バリアフリーの、介護を受けやすい住宅の住んでいれば、施設に入らなくても、自立して生活できる。知人友人と付き合いも続けられる。高齢者の賃貸が嫌がられることも多い。区の高齢者むけ住宅の整備計画はどのようになっているか。
 区:160戸の整備計画が終った
 せの:それでは不足している。区のお年より何でも相談でも、多くの相談が寄せられているのではないか。
 区:そのように認識している。
 高齢者にとって、住まいの問題は切実である。住み慣れた街で安心して老後を過ごせるよう、住宅計画を検討すべきであろう。
 決算委員会の中で、区長は、急増ずる汐入の人口に対応して、保育園・幼稚園・小学校など、整備をきちんと行なうと確約した。最近、川べりの全農倉庫跡地での250戸のマンション建設計画が明らかになったので、計画を再検討しているという。具体的な内容は順次明らかにしていくとのこと。期待している。

持続可能な社会のために

 2005年9月11日衆議院選挙:歴史に残る、小泉劇場が終わった。主役の演技がすばらしく、国民は魅了されてしまった。自民圧勝に終わる。
 13日から2005年第3回定例議会が始まっている。私は昨日、一般質問を行った。持続可能な社会を願う立場から4点の質問を行った。西川区長の答弁は、質問とずれてしまっていて、がっかりした。
1、環境指標を活用した緑化推進について
区長:緑被率を指標にして緑化推進に取り組む
   ・・・・・・10年に一度測定するだけの緑被率ではだめだから、街路樹の本数や生垣の長さや屋上緑化壁面緑化の広さなど具体的な数値を示してと言ったのに・・・・・
2、治水・利水・防災のための雨水利用について
  区:都市計画マスタープランの改定を行う際に検討する
3、絶対高さ制限の都市計画について
  区:地区単位では可能だが、住宅密集地域全域では困難
4、市民活動支援基金の創設について
  区:仕組みは知っているが、区では考えていない(とは言わなかったけど、要するに×)
 将来の検討をお・ね・が・い・し・ま・す!!
質問原稿はこちら(実際とはすこしずれるので、あしからず)
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幼稚園にクーラー

 第2回定例議会が開催中である。初日の6月8日、南千住第2幼稚園の全保育室にクーラーの設置を求める陳情について文教委員会で全員一致で採択と審査結果が報告された。全幼稚園の全保育室にクーラー設置することと決議したという。私たち新星クラブのふたりは、退席した。
 子ども達のからだの成長を考えれば、できれば、クーラーをつけて欲しくないからである。子どもは暑さ寒さを我慢して、自律神経を完成させる。その機能を奪うかもしれないのだ。すでに、全幼稚園のホールには、クーラーが設置されている。幼稚園は、午前中だけのことも多く、夏休みもある。悲惨なほど暑い時には、ホールで涼めばいいとはならないのだろうか。
 陳情の出た、汐入小学校の隣の幼稚園に行って見てきたが、小学校の校庭との境にはには桜の木があり、ベンチが設置されている。ここにもっと植樹して、小さな林にしたら・・・、南向きの保育室の前に木を植えて木陰を確保したら・・・、幼稚園中の周りにもっと木を植えたら・・・、雨水利用で打ち水をしたら・・・、よしずで囲って日陰を作ったら・・・、ふれあい館との併設で風の通り道がなくなっているとしたら、改善できないのか・・・などなど、もっと工夫してしかるべしだと思う。単純にクーラーを設置してさらに気温をあげることが得策とは思えない。
 若い保護者たちは、こどものからだや環境問題をどの程度理解して、この陳情を出したのだろう。もし、緑を増やすことで、暑さが収まるなら、クーラーよりも植樹を選択したのではないだろうか・・・。聞いてみたかったが、あっという間に(ほかの陳情はたなざらしのことが多いのに)審査が終わってしまっていた。残念!

第1回臨時議会

 毎年5月の臨時議会で、担当の委員会がかわる。私は今年は、福祉・地域振興委員会に属することとなった。
 4月からの区の組織変更にともなって、委員会も、<総務企画委員会><文教委員会><福祉・地域振興委員会><建設環境委員会>各8人と<議会運営委員会>10人となった。
 特別委員会は<震災対策・危機管理><交通体系・拠点開発>の各11人ずつ。
本日、議長・副議長から退職願がだされ、議長選挙が行なわれた。議長は自民党の鳥飼さん、副議長が公明党の戸田さんに決まった。
 昨年3月、尚志会から自民党に変わった鳥飼さんが議長になることに対して、尚志会全員と自民党の1人は白紙投票で賛同しなかった。波乱含みの区議会となった。
 ちなみに、本会議場は冷房が入れられた。外は冷たい雨が降っている。冬よりも寒い夏がもうやってきた。