Category Archives: 常任委員会報告

陳情審査:悪臭の防止について1・14建設環境委員会

 長年、荒川区町屋で操業している肥料製造会社「徳岡商会」近くのマンションの住民から、「異臭の原因を突き止め、是正指導など区としてでき得る限りの方策を講じるよう求める」陳情の審査を行った。
 異臭の原因はその工場なので、委員会として見学に伺った。
 徳岡商会の製品は、蒸式骨粉
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果樹園などで歓迎される有機肥料。良質のリン成分だという。
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 この「大きな圧力鍋」で蒸し、とれた油脂分は石鹸やペットフードに加工する。蒸し終わった骨は乾燥して粉砕し、骨粉となる。6気圧の圧力をかけて蒸すので、無害化されるのだが、もともと生産してたビーフエキスの注文は、BSE(狂牛病)の発生以降なかなかないそうだ。
日本では、牛の全数検査をしているうえに、蒸す方式は安全なのだが、農水省も企業も理解が乏しく、この先の明るい見通しが立ちそうにない。 億のお金をかけて設備改善ができればいいのだが、そういうわけにもいかない。しかし、できる限りの改善はしていきたいとのことだった。
 住環境の整備も大切だが、地場産業の育成支援も大切であるという観点から、趣旨採択と結論つけた。食のリサイクルや農業の担い手としての環境産業への応援を区としても、取り組んでほしいし、都や国の支援もぜひお願いしたいものだ。
 

同潤会アパート建て替え 建設環境委員会11・7

 築81年となり、以前から、崩壊の危険が心配されていた東日暮里2丁目の同潤会三ノ輪アパートが都心共同住宅供給事業(*)の適用で共同建て替えで再生される。完成は、再来年3月予定。10階建て(ファミリータイプの分譲住宅37戸を加え、55戸と作業所1戸)で地域と合意形成されたという。一日も早い建て替えをと願うものの、建物の高さなどをめぐり、地域で合意ができなかった。一安心である。
*都心共同住宅供給事業 建物の老朽化、密集地での建て替え事業。荒川区では7件目。建ぺい率50%、公開空地20%などの条件のもと、新しい分譲1戸あたり200万円が補助される。

条例審査他・・・9・17建設環境委員会

付託された議案について
(1)議案第52号 荒川区手数料条例の一部を改正する条例
     大都市地域における優良宅地開発の促進に関する緊急措置法の認定期限が終了し、課税の特例対象から除外されたことに伴い、区の手数料の規程を整備したもの。前回の委員会では内容を説明する資料がなかったので、請求したものである。
 1988年に制定された、都市に住みたくても住めないという時代の産物だが、5ヘクタール以上が対称なので、荒川区は無縁だった。
所管事務事業説明
(1)荒川遊園大型遊具安全総点検について
        今年度予算にも計上されていない、6つの大型遊具の点検なので、?と思ったが、20年が経過した観覧車のワゴンなどにさびが目立ち、あらためて、廃止やリニューアル計画を視野に入れつつ、修繕計画を立てる必要性に迫られたということのようだ。観覧車・スカイサイクル・豆汽車・メリーゴーランドは区の所有、ファミリーコースター・コーヒーカップはACCの所有という、ややこしいことになっている。今後、あらかわ遊園をどう運営していくのか、検討が必要である。
 何よりも安全が肝要である。今まで、修繕計画がなかったというのが驚きだが、これを機にしっかりとした安全確保計画をたててほしい。
(2)まちづくり交付金事後評価原案のパブリックコメント実施について
     133億2千万円の税金をつぎこんだ、日暮里の再開発事業に対し、事後評価とパブリックコメントを求めるとのこと。国のまちづくり交付金31億5千万円の導入時に区が作成した都市再生整備計画の目標達成状況について評価を行い、報告する仕組みになっている。指標が、商業床面積・定住人口・歩行者数の3つだけなのだが、大いに意見を寄せていただければと思う。この間、予算決算委員会など、議会でも、再開発の評価を区として(文書化して)行うべきという議論をしてきた。日暮里再開発が低調だ、魅力的な店が少ないなど、いわれているが、問題点を考え、今後に活かすためにも、評価を示していくことが必要である。
 パブリックコメントは、10月1日から15日まで募集する予定である。
清掃車の爆発について 
 9月12日、町屋3丁目で、4月から4件目になるという、ボンベが清掃車内で爆発する事故があった。
 ボンベは穴をあけないで、袋にもいれないで、不燃ごみの日に出す ことをルール化して区民に徹底的に周知するべきだろう。

リサイクルセンターなど 09・8.4建設環境委員会

区からの報告
1、荒川2丁目(図書館・児童育成施設等用地)の土壌汚染
  鉛、シアン、カドミウム、六価クロムについて基準値を超えた。汚染土壌は、堀って処分したが、汚染深度が深い部分に就いては、封じ込め対策として、外周部にシートパイルを埋め込み、表面はアスファルトで覆った。地下水への汚染は考えられないとのこと。
 北側公道に隣接するこの部分(200㎡)は建物を建てないことになる。そのため、購入価格を、通常より、5793万円低くした。
 また、町屋7丁目(特養ホーム予定地)には鉛とダイオキシンが確認されたので、掘削除去を行っている。
 荒川区はメッキなどの工場跡地が多く、汚染土壌が多数ある。財力のある工場は汚染対策を行っているが、小さいところは、操業をやめても、処理能力が無く、改築というかたちで、そのまま住居として使っている例が多いという。将来的にどうするのか、課題である。
2、リサイクルセンターの収支決算
   新しくリサイクルセンターを整備する場合
      施設整備経費      (当初)1億8千万円
      土地賃借料              1千万円/年
   現在リサイクル事業協同組合に支払っている施設賃借料(4ヶ所)2450万円/年
 20年で比較すると、1億1千万円の削減となる  とのこと。
3、建築確認書偽装で区が訴えられていた裁判
     原告=(株)ヒューザーが、東京地裁に、荒川区を含む9自治体他を訴えていた裁判は、棄却となった。
    しかし、控訴したとのこと。なんとあつかましいと私は思うのだが、原告勝訴の判断をした地裁もあるらしい???

リサイクルセンターのゆくえ・・・5月22日建設環境員会

委員からリサイクルセンターについて質問があり、区が答えたのだが・・・。
 南千住3丁目の東京ガスから区が土地を借りて、リサイクルセンターを建設しようとしたのだが、近隣住民が反対しているという。
 リサイクルセンターは何故必要なのかとの問に対し、「環境学習で必要」との答え。
       エー!区内リサイクルの効率的な運営と費用の削減のためじゃないの?!環境学習は付随して効果が見込まれるだろうけど・・・。おまけに、
 費用の削減効果は年に60万円という答え。
       エー!そんな額の削減にしかならないの?!
 近隣の方々は、騒音やにおい、車の往来が理由で反対だとうかがった。私は日暮里に住んでいるため、リサイクルが身近で、他の区に視察に行っても、あまり、騒音やにおいが気になったことがないが、きちんと対策は講じるべきである。でも、確かに、車の往来はいままでよりは増えると思う。
 区の説明を聞いていると、いまのままでいいんじゃないのと思ってしまった。リサイクルは区外でやってもらえばいいじゃないかという意見も出たが、区はきっぱりと、区民が出した資源の中間処理は区内で行うべきであるという区の基本的立場を示すべきであろう。
ちなみに、現在リサイクルは4箇所に分散して行われている。
びんセンター        東日暮里4-2-9
缶センター         荒川8-12-17
ペットボトルセンター    東日暮里1-39-12
発泡スチロールセンター  東日暮里1-40-4
区からの報告事項は以下の通り
(1)低炭素地域づくり計画の策定について
(2)路上喫煙禁止地区の指定について
(3)木造建物耐震補助制度の充実について
(4)都市防災不燃化促進事業放射12号線(補助107号線)地区の事業終了について
(5)三河島駅前地区の再開発について