Category Archives: 読書コーナー

出会い系のシングルマザーたち

鈴木大介著 朝日新聞出版
 あまりの現実に言葉がない。女が稼ぐ方法としての売春。とてつもなく「寂しい」という気持ち。セーフテイネットと教育の重要性を思う。

地方議員

佐々木信夫著 PHP新書
 地方分権の時代、地方議員をどう位置付けるか、考えさせられる。問題点が網羅されているが、区民とともに答えを出していくしかない。

死刑でいいです

孤立が生んだ二つの殺人  池谷孝司 共同通信社
 酒乱の父の死後、借金を重ねる母を殺害した16歳の少年は、21歳で姉妹を殺害、25歳で死刑を執行される。少年院で発達障害と診断された彼が、もし、適切な支援を受けていれば・・・という視点で、さまざまな課題を浮き彫りにする。「発達障害をもつ大人の会」の紹介もある。
 殺人という罪を犯すまでではなくても、地域で孤立し、トラブルを起こす人への支援を考えさせられる。こどもの貧困や地域ケアに取り組む人たちにも読んでもらいたい。

思いやりはお金に換算できる?

有路昌彦著 講談社
 エコ経済学が持続可能な地球をつくる!
 BSE対策で1兆円かけているが、BSEのリスクは、お餅をつまらせて死ぬ確率の4万分の一だという。ぜひ、事業仕分けに活かしてほしい観点である。ボランティアはやめよう??、資本金ゼロで起業しようと呼び掛ける。

障害があるからこそ普通学級がいい

片桐健司著 千書房
 障がい児を普通学級や心障学級(今では特別支援学級)で受け持ってきた先生の経験。子ども同士のかかわりあいが障がい児の力を引き出す実践例が心を打つ。「障がい児は専門家のていねいな指導で伸びる」とだけではいいきれない、子ども同士の育みあう力を実感できる。
以下、幸せと貧困について考えてみる本の紹介
ドキュメント高校中退・・・いま、貧困がうまれる場所 青砥恭著
科学3月号 幸福の感じ方・測り方
週刊ダイアモンド 無縁社会 おひとりさまの行く末
脱貧困の経済学 雨宮処凛・飯田泰之著