10月25日から2泊3日の九州視察の報告
25日◎福岡県春日市ふれあい文化センター:すばらしい建物だった!
(財)春日市文化スポーツ振興公社が10年間運営してきたが、今年度で財団は解散、来年4月からは市直営で事業を継続する。指定管理者となる業者もいないという。
市内各所にオーディションに合格した音楽家を派遣する、「音楽の玉手箱」などイイナと思う。ほかにも「弥生の里ジュニア音楽コンクール」を開催するなど音楽の街づくりを目指したのだという。企業・市民からの寄付を集めることには熱心でなかったようで、残念である。景気も悪くて寄付も厳しいだろうが、市民の力を伸ばすことが必要と思う。
26日◎長崎県諌早市健康福祉センター:すばらしい建物だった!
運動による地域健康づくりに取り組む。高齢者運動サポーターや若返りリーダーを養成して、元気高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくりを目指す。「3ヶ月で5歳若返ろう」とは考えたものである。体力測定によると、平均2歳は若返るという。「のんのこ体操」という土地の音楽にあわせてステップする体操のビデオを見せてもらったが、皆さん楽しそうで、笑顔があふれていた。
荒川区は現在、ころばん体操に熱心に取り組んでいて、高齢者には筋力がついたと喜ばれている。皆さんまじめに取り組んでおられるのは結構なのだが、「笑顔」が欠けているのではと思っていた。諫早市で実に楽しそうに体操しておられるビデオを見せてもらって、これはいい!と思った。荒川区ではころばん体操を2回繰り返して、フォークダンスや盆踊りなどを行っているが、笑顔がこぼれる体操を追加することを考えたらどうかと思った。
◎長崎県大村市 社会福祉法人 大村パールハイム
田崎真珠の社長が大村出身という縁で設立された、全国唯一の真珠装身具加工の授産施設。下肢障害の重度障害者を中心に、入所50名、通所19名の障害者が働く。現在空が1名あるそうである。
実に熱心な施設長さんの説明に真珠加工への興味もそそられた。工場では、実に細かい仕事が行われていた。月に5~6万円ぐらいの工賃になるのだから、ふつうの、月給1万円以下が多い授産施設に比べ多くの収益を上げている。施設訪問者には格安販売。
この授産施設で訓練して、隣接する田崎真珠大村工場へ就職する障害者もいる。
工場の隣は生活寮。2人部屋と4人部屋があったが、4つベッドが並んでいて、私物が少々という部屋は、簡素で、プライバシーとは縁の無い感じだった。施設長は、障害者自立支援法の行方を心配されていた。
27日自由視察
諫早市 コロニー雲仙 県央地域サービスセンター&福祉工場ブルースカイ
3日目は自由行動。私は、知的障害者の地域生活支援で有名なコロニー雲仙を訪問した。支援対象者約1000名(教育訓練、職業能力開発、生活支援、就労支援、在宅支援)という、<社会福祉法人 南高愛隣会>の活動テーマは「ふつうの場所で愛する人との暮らしを」。結婚推進室「ぶ~け」を立ち上げてもいる。
知的障害者が地域でふつうの暮らしをするのに、衣食住で一番困るのは、食だという。健康を維持するためのバランスのとれた食事を、働く知的障害者が、毎食自分で用意するのは困難なので、給食サービスの福祉工場を立ち上げた。17年の実績をもつコロニーエンタープライズ味彩花では、1日平均980食を生産、配達、18名の障害者(社員)が働く。私が訪問したのは、新しく作られた福祉工場ブルースカイ、9名の社員が、衛生管理の行き届いた工場で働いていた。お正月のおせち料理は人気商品で注文が殺到するらしい。
お昼のエビフライカレーを皆さんと一緒にいただいた。おいしかった。自閉症の見習いの若者は、あっという間に大盛をたいらげ、となりの畳の上で自分の世界に入っていた。仕事で注意されたことが悲しくて涙が止まらない女性を調理師資格を持つ職員がなぐさめていたり、若い女の子が楽しそうにはしゃいでいたりと自然体の様子が好ましかった。
隣の県央地域サービスセンターの知的障害者ディサービスにも、社員が出向いて、お昼の用意を担当している。通勤寮も見せてもらったが、5人の個室が確保され、家族的なユニットケアが実践されていた。
元は栄養士だったという店長の「利用者が幸せであるかどうかが私達の仕事の基準」と同時に「食べ物を提供するという仕事に甘えは許されない」という熱意が伝わってきて、気持ちのいい時を過ごさせてもらった。
2泊3日の視察で3日目は朝から自由視察となることが多くなり、観光地めぐりをする議員もいる。区民の税金を使っているのだから、観光地で得る視察内容では、私は納得できない。
今回のように飛行機を利用した場合はなおさらである。若いときに読んだ書物に「飛行機に乗ることは石油をバケツでぶちまけるようなものである」とあったことがずっと気になっていて、飛行機に乗るという環境破壊をしてまで価値のある行為なのかという問いに呪縛され続けている。だから議員になるまで、飛行機に乗ったことがなかった。
今回の視察を大いに活かすことができればと思う。
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