マンション耐震問題

 今問題の、マンションの耐震設計の偽造問題、荒川区ではどうなのかと心配の声があがっている。やっと、区から報告があった。
 建築主は株式会社ヒューザー、 設計は株式会社森田設計事務所で、姉歯事務所が構造設計を下請けしたマンションが荒川5丁目に一つある。
 区が建築確認を行い、許可したものなので、再度、構造計算を行なった結果、構造計算書の改ざんが巧妙に行なわれていたことが判明。区では持っていない、構造計算ソフトを再入力しなければ偽造が発見できないものだった。建物は震度6強程度まで対応できるので、倒壊の恐れはないが、より安全性を確保するため耐震改修がのぞましい、とのこと。
 報道されている他の例より改ざんの程度が少ないのは不幸中の幸いであった。自分のマンションだったらと思うとぞっとするが、区は、今後の対応を考えなくてはならない居住者をしっかり応援して欲しい。
 しかし、この無責任な仕事ぶりは「いったい世の中どうなっているの?」である。仕事に対する誇りはどこにいってしまったのだろう。
 などと考えていて、「議員は性善説かもしれませんが、放置自転車に関わっていると、私は、性悪説ですよ」というある区職員の言葉を思い出した。確かに、世の中、他人に迷惑をかけても、ルールを守らなくても、犯罪を犯しても、平気な人がいるのは事実のようだ。

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