ボケからの脱出

 社会福祉協議会主催 「脳リハビリ最前線 ボケない生き方教えます」 (浜松早期痴呆研究所所長 金子満雄氏)に参加した。300人会場はほぼ満員で、お年寄りも多く、関心の高さがうかがえた。
 「認知症は早期にリハビリすれば治る」という。毎日の散歩と頭を使うゲームや記憶を引き出すような会話で、日常生活に不具合がなくなるくらい回復するという。
 さっそく、角川文庫の「ボケからの脱出  痴呆はここまで治るー二十年余の臨床実例報告」(金子満雄著)を読んでみた。先生が関わった高齢者の具体的な回復例が紹介されている。
 「自分の老親が淋しく暮らしていないか、常に心に留めておくことが肝要である。・・・たとえ離れて暮らしていても、頻繁に電話を掛けるなり、手紙を出すなりしてみよう。それが蘇生の特効薬になりうるのだから」とある。
 これはさっそく、実践あるのみ!である。
 いままで、ひとりぐらしの実母に毎朝電話するのを日課としていたが、老夫婦だけで暮らしている義理の母にも(義理の父は耳が遠く電話にでない=危険要因なのである)毎日電話をすることにした。
 マージャンや花札、トランプに興ずることも効果的という。以前「健康マージャン」が脳の活性化に効果があるとして品川区などで取り組んでいることを知り、荒川区でもやろうよ!と声をかけた。現在、東日暮里ふれあい館で毎週金曜日に、健康マージャン教室が開催されて、会員がどんどん増えている。しかし、場所の確保で苦労が多いのが実情である。
 脳リハビリに効果があるなら、マージャン・花札・トランプ等のできる高齢者の社交場をあちこちに作ろうじゃないの!!
 
 区でも、脳リハビリや社交場づくりに取り組んでほしい。

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