メキシカンブッシュ・セージ 日陰OK、秋から春まで咲く
2006年度荒川区一般会計歳入歳出決算の認定に賛成討論を行った。
財政状況の改善を評価し、いくつかの問題点を指摘した。
私は、民主党・市民の会を代表して2006年度荒川区一般会計歳入歳出決算について賛成の立場で討論を行います。
この間の増税と景気の回復のおかげで、荒川区の歳入総額は68億円の増となりました。荒川区の大きな課題である自主財源比率もわずかながら31.3に上昇、経常収支比率75.5%、公債費比率7.2%となり、区債残高は減少、基金残高は増加傾向、区民一人当たりのバランスシートにおいても財政状況が改善されているとのことですから、まず、区の努力を評価したいと思います。
しかし、日本経済が景気回復傾向とはいえ、多くの中小零細企業が景気回復の恩恵を受けずに依然、厳しい状況下に置かれていること、さらには景気回復に地域間の格差があることなどの問題が指摘されています。
また、わが国の財政赤字は先進国中最悪の状態にあります。国および地方自治体が「財政改革」をさらにすすめ、社会保障制度改革を行い、国民の将来に対する不安を払拭させ、信頼回復に努めることが緊急の課題となっています。
荒川区においても、財務諸表で指摘されているように、行政コストのうち、退職給与の急増、生活保護費や各種補助金などの増加が心配されます。
また、現在、地方と東京の格差是正が注目され、地方法人2税の配分見直し議論の行方も気になるところです。荒川区は行政サービス全国第5位という高い評価を受けています。区の努力は大いに評価されるべきとは思いますが、地方に比べれば東京の行政サービスが豊かな財源に支えられていることは確かであります。地方と東京が対立するのではなく、東京と地方が共に元気になるよう知恵を出し合うことが必要です。
私が決算委員会総括質疑でとりあげた、「保育園・学校給食にもっとごはんを」という提案は、東京に住む私達が地方を応援するためにできることという意義もあります。日本人のごはんの消費量は激減しています。こどもたちの、そして大人の健康のため、環境保護のため、食糧自給率を上げるため、地方を応援するため、ぜひ、荒川区こそが真剣に取り組んでいただきたいと思います。
西川区長は、友好都市との交流に熱心に取り組んでおられます。中国・韓国との友好都市提携を評価すると同時に、地方都市との交流の中で、さらに、農林水産業の応援へとつながる可能性を追求していただきたいと思います。区の「地方を応援し、荒川区も元気になる」施策展開を要望します。
また、格差社会という言葉が流行していますが、格差が問題なのではなくて、貧困が問題なのだという指摘がされています。日本の税金の使い方は社会保障費の割合が先進国最低であるという議論もようやくはじまりました。今後の社会保障制度改革議論に注目するところです。
この間の増税に関して、負担増に悲鳴をあげている人々をどのように区が支援できるかが課題であります。
荒川区においても、税金の滞納者9千人、国保保険料の滞納者も1万人とのことです。区は、窓口で行っているきめ細やかな相談をさらに充実させ、区民が多重債務で苦しむことのないよう、病気になっても医者にもかかれないことのないよう、対応していただきたいと思います。
昨年の決算委員会は入札のありかた、区の非常勤労働者や指定管理者の労働者の労働条件に議論が集中しました。西川区長は同一価値労働同一賃金に言及され、今年4月からの非常勤職員待遇改善策が実施されたことを高く評価するものです。今後もぜひ、研究をすすめ、格差社会のひずみに的確に対応する荒川区であって欲しいと思います。と同時に正規労働者の長時間労働の見直し、家庭と仕事の両立も課題です。過労や精神的疾病が問題化しないような職員体制を望みます。
荒川区が健康づくり、介護予防、そして子育て支援に熱心に取り組んでいることを評価しますが、介護保険制度の問題点が高齢者の生活を圧迫しています。身近な自治体として、様々な現場の窮状を都や国に伝え、制度改善に力を尽くしていただきたいと要望します。
区が中小零細企業や商店街の活性化に努力していることを評価しますが、中心市街地活性化事業の予算執行がゼロであったことが示すとおり、困難な課題もあります。さらに努力をお願いします。
環境先進都市をめざす荒川区のさまざまな取り組みを評価しますが、ごみ処理に関して、せっかく定着している分別をやめ、一緒に燃やしてしまうのは本当に残念です。しかし、廃プラスチックを焼却することを決めたい以上、万全の準備をしてのぞむべきと思います。ペットボトルとトレイの集団回収の実施町会は本決算説明では8町会、現在では59、今後予定している町会が16とのことです。いまだ43の町会の実施が決まっていません。来年4月からの廃プラスチック焼却の本格実施までに区内全域でペットボトルとトレイの集団回収を区民に定着させなければならないのです。集団回収でどれくらいの回収率を達成できるでしょうか。定着しなければ、リサイクルしやすいからと回収を決めたはずのプラスチックでさえ、焼却することになってしまいます。リサイクルすればいいということではなく、プラスチックの消費を控える賢い消費者であることを啓発したうえでリサイクルを進め、第一にごみ減量であることを徹底していただきたいと要望します。また、自治体に多くの負担を強いる現在の容器包装リサイクル法の改正を国に求めて行動して欲しいと思います。
これまでも区政の現状を区民に知らせるために大いにホームページを活用し、情報公開と区民参画を徹底し、区と区民の協働で荒川区活性化の道を探るよう、要望してまいりました。が、決算に係わる「主要施策の成果説明書」がHPに掲載されていないようです。改善を求めます。区民が区政を評価し、真に必要な行政サービスを選びながら行政改革を進めていくことが必要です。情報提供をさらに充実させてほしいと思います。
以上、本決算の問題点を指摘いたしましたが、概ね、適切な執行がされていると評価し、賛成討論と致します。