区職員給与の引き下げ可決

 12月20日は第2回臨時議会が召集され、区職員の給与と退職金を引き下げる条例を可決した1日だった。
 公務員は民間に比べて恵まれているといわれるようになって、本給にプラスされる地域手当の割合が12%→18%になるよう(5年間で)、昨年から条例が12月議会に提案されている。退職金・年金が引き下げられることになる。
 今年はさらに、現業職(用務や調理、清掃担当)のみ9%引き下げ案が提案され、組合との話し合いが付かず、第4回定例議会に間に合わなくて、臨時議会の開催となった次第である。
 
 30代でも昇進試験に受からなければ、退職まで、一切昇給しないケースも出るという。昨年、荒川区も、23区も、成果主義の導入で、頑張った職員を評価して、昇給にも反映させる仕組みをつくると説明を受けたばかりである。いくら頑張っても昇給しない仕組みはひどいと思う。交渉が長引いたのも、理解できる。が、昨今の区民感情を考えると、やむをえないという選択だったのだろう。
 1月1日から実施するのに定例議会に間に合わなかったから、臨時議会を召集したというが、本来、労使で話し合い、妥結してから、議会に提案するもの。「1月1日実施」ありきで、議会がこの問題だけで召集されることには疑問を呈したい。
 「いくら頑張っても報われない」・・・発言し始めた不安定雇用の若者達からこの言葉を聞かされる。介護職の労働者もそう。昨年の介護報酬の改定で、特養ホームの職員の給与を引き下げざるをえないとも聞かされた。さらに区の現業職からも・・・。
 本当に、けしからん時代だ。としか言えないのが悔しい。
 

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