2008年第一回定例議会は、すべての議案を可決して終了した。
民主党・市民の会は、荒川区後期高齢者医療に関する条例には反対した。
国会でも、野党4党共同で、後期高齢者医療制度の廃止法案を提出している。そもそも病気になりがちな高齢者いじめはけしからんが、消えた年金問題でこれだけ政府への信頼がうせているのに、年金から天引きを始めるなんて、ますますケシカラン!!
私の反対討論メモは次の通り。
私は、民主党・市民の会として、議案第3号 荒川区後期高齢者医療に関する条例に反対する討論を行います。
この条例は、2006年6月、多くの反対を押し切って、自民党・公明党により強行採決されたいわゆる医療改革関連法によるものです。医療費を抑制するために、75歳以上の高齢者だけの医療制度を創設し、世代間対立をあおる医療改革には反対です。
日本は、平均寿命も健康寿命も世界一を誇っています。日本の医療は医療機関へのアクセスの良さ,高度な医療と安い医療費,平均寿命の高さと乳児死亡率の低さ,まさに世界がうらやむ高い水準にあります.このことからWHOは日本の医療を世界第一位と評価しています。国民皆保険で、だれでも医療にかかれるという恩恵がもたらした世界一だといえるのではないでしょうか。
2005年のOECD諸国の医療費の対GDP比率を比較すると日本は21位。
国民一人当たりの年間平均受診回数は,日本は21回で欧米の4倍.受診一回当たりの医療費は,日本はアメリカやスウェーデンの10分の1。「患者一人当たりの対GDP比」として計算すると,堂々の世界最下位だそうです.
実に効率よく医療制度がいままで続けられてきたといえます。問題なのは、患者ひとりあたりの医師・看護士数が少なく、医療従事者が疲れきって医療が崩壊しかねないことであり、入院日数が長いと指摘されるのは、地域福祉が遅れているが故ではないでしょうか。
GDP(国内総生産)に占める社会保障費の割合は、日本はアメリカの4分の3、ドイツの半分、イギリスの3分の1、先進国の中で最低です。高齢社会に対応すべきなのに、土木中心の公共事業費を優先し、社会保障費を削減している政府の改革はあまりにも愚かです。
75歳以上の高齢者は、戦争の悲惨な体験を乗り越え、戦後の日本経済の発展の担い手として活躍し、現在の豊かな日本を築き上げてきた人たちです。いままでのご苦労に報いることが、政治の役割であるはずです。にもかかわらず、高齢者に「長生きしたくない」と言わせるこの、後期高齢者医療制度は撤回されるべきです。
西川区長にお願いがあります。75歳以上の高齢者は、仕事や家事に追われ、人生を楽しむことのできなかった世代です。生きがいを見つけられない高齢者が大勢います。生きがいと仲間がいることが健康寿命を伸ばすと言われているわけですから、ぜひ、区内の様々なサークルづくり、居場所づくりの支援を積極的にお願いします。
国会においても、野党共闘で、凍結のための法案が提出されました。4月に年金からの天引きが始まれば、高齢者の怒りの叫びが全国を揺るがすと言われています。今後の国会での議論に期待します。
荒川区議会としても、昨年の第4回定例会において、凍結を求める意見書を提出いたしました。国民の反対の声に、政府与党は、当面の負担増を凍結せざるをえませんでした。しかし、制度がある限り、高齢者の負担増と医療にかかるなという抑圧は続きます。国で決めたことである以上、荒川区としては従わざるをえないとは思います。そのなかで、西川区長が、高すぎる保険料の引き下げを一貫して主張されてきたことにも敬意を表し、荒川区特別会計については賛成を致しました。
しかし、後期高齢者医療制度そのものには、反対であることを表明し、荒川区後期高齢者医療に関する条例に対する反対討論と致します。