予算賛成討論

私は、民主党・市民の会として、2010年度荒川区一般会計予算につきまして、原案賛成、修正案反対の立場で討論を行います。
 世界経済は、最悪期を脱したとの見方が強まっているともいわれますが、先行き不安の状態は変わりません。そんな中、荒川区の一般会計来年度予算総額は、今年度からマイナス44億2千万円の817億8千万円となっています。税金収入の減も見込まれていることから、堅実な予算案といえましょう。
 施政方針の中で「区民の幸福のために、持続可能で将来の財政負担にも堪え得るだけの財政の健全性を確保した予算」と説明されました。この基本的な考え方を評価します。
 地方自治体の責務として、持続可能で、地域経済を活性化するような予算を求めたいと思います。
 まず、健康の分野では、荒川区民の健康状態が、全国平均より悪い現状にかんがみ、積極的にたばこ対策、生活習慣病対策に取り組む姿勢や、女性の健康応援事業を評価します。新型インフルエンザ対策については、全国の自治体の先頭に立って取り組んできた今までの経験を総括し、今後に備えていただきたいと思います。区民の死亡原因トップの、がんにしろ、脳梗塞にしろ、正しい知識を持ち、たばこをやめ、かたよらない食事と、十分な休養と運動が最大の予防であることを啓発して下さい。高齢者福祉の分野では、住まい対策の拡大とともに、在宅生活を支える小規模多機能型居宅介護への支援がさらに加わったこと評価します。見守り事業や介護予防にさらに、地域福祉の観点を充実させて、温かい地域づくりをすすめていただきたいと思います。障がい者福祉の分野では、就労事業に重点的に取り組んでいること、幼児から学齢期への相談事業の継続が始まったことを歓迎します。たんぽぽセンターと教育センターの連携をさらに強めて下さい。
子育て支援の分野では、ボランテイア団体への支援が始まったことを評価します。区民との協働をすすめ、地域福祉の充実を実現してほしいと思います。保育園の待機児童をなくすため、さらに努力をお願いいたします。教育の分野では、スクール・ソーシャル・ワーカーの配置を歓迎します。教育委員会においては、何よりも、「学校が楽しい」と子どもたちが思うような学校運営をお願いしたいと思います。また、(仮称)あらかわ地域大学が始まります。区と区民との協働で地域経済を活性化し、地域福祉を担う人材養成に期待します。産業の分野では、商店街空き店舗対策を地域福祉の観点から、区民との協働を創り出す努力をぜひともお願いしたいと思います。
予算委員会の審議の中で、繰り返し、日本学術会議の2008年の提言「我が国の子どもの成育環境の改善に向けて」で述べられている、「子どもが外で群れ遊ぶ経験の欠如が、こどもの危機をもたらしている」という観点を紹介しました。子育て・学校・公園・道路・環境などなど、区政のすべての分野で、「荒川区として、こどもの危機に何ができるか」という命題に取り組んでいただきたいと思います。また、子どもが病気になっても休めない職場、家族そろって夕飯を食べることができない長時間労働が、いかにこどもの育ちに悪影響をもたらすかを指摘しました。日本の国全体で考え直さなければならない課題でありますが、毎年、正規職員を減らしている荒川区役所で、決して、そんな職場環境にならないよう、十分な配慮をお願いします。また、官製ワーキングプアなどどいう言葉で語られる非常勤職員の処遇改善に取り組む区の姿勢を評価するとともに、さらなる取り組みと、区民サービスの担い手として、指定管理者、委託業者など民間の働き方にも光をあてる、荒川区を期待しています。
幸福実感都市を掲げ、「不幸なひとを減らすこと」をめざして、自殺防止対策もはじまりました。区長が施政方針演説の中で謳われた、「温かさと優しさに包まれたふるさと荒川」の実現を目指して、そして、区民の心に寄り添う政治を期待して、討論を終わります。

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