「特定児童」の把握

 昨日の、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク設立記念シンポジウムに参加した。子ども時代を乳児院や貧困・困難家庭で育った当事者たちが、りっぱに大人になって、自分達の苦労を後輩たちには軽減させたいと自ら取り組んでいる姿が印象的だった。「親の放任・怠惰・就労・虐待・行方不明・精神疾患など何らかの事情で親と暮らすことが困難な子どもたちのセーフティーネット。乳児院など」の社会的擁護の問題をもっと知ることが必要だと思った。社会的擁護施設に子どもを送るほどではなくても、親の養育が不十分な家庭は、山ほどあるだろうから。
 定時制高校の先生の、「高校生になると、挫折感が大きくて手遅れ。せめて、小学校時代に手当があれば・・・」という発言を心に刻んだ。今、介護予防の必要な高齢者を「特定高齢者」と名付けて、支援を行っている。「特定高齢者」なんて失礼な!という声があるのは承知だが、養育が不十分な家庭の子どもを把握して、地域で支える仕組みをつくることが必要ではないだろうか。

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