介護保険の不条理

 介護保険では、65歳になったら保険証をもらう(64歳以下でも要支援要介護と認定されたらもらう)。保険証は6カ月あるいは1年の有効期間があるらしい。
 この保険証の有効期限が過ぎたのに、うっかり申請を忘れていて、介護サービスを利用していると、自己負担100%となるのだということを初めて知った。保険料をきちんと払っているにもかかわらず、「利用料1割負担」というのは認められないというのだ。1割負担でない場合があるとは・・・詐欺ではないか。
 「うっかり申請を忘れたのは、あなたが悪い」ということらしい。「有効期限を過ぎているのに、介護サービスを利用するなんてありえない」と区の職員は言うのだ。お役所仕事というのか、傲慢というのか・・・。私など、うっかりミスはいくらでもやってしまいそうに思う。
 介護度の変更があると、発行した保険証の有効期限が変わるらしく、それもまた複雑である。うっかりミスを誘うようなものだ。
 介護度の申請と保険の有効期限を分けて考えられないのか。途中で介護度が変わった場合でも軽い方の介護サービス利用の1割負担は認めるべきだ。
 自己負担100%がありうる制度設計をした荒川区は、不幸な区民を生み出している。「幸福実感都市を目指す」とは言えない。改善を求めたい。

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