12月に思う

 もう今年も師走。区内で開かれた12月恒例の集いに参加した。
 
 ひとつは、さつき会館で行われた森谷新さんの講演会、「改憲は誰のためのものか」。毎年12月8日の開戦の日前後の反戦反差別実行委員会の取り組みである。
 
 先日発表された自民党の新憲法草案は「自衛軍」と明記し、海外派兵を盛り込んだ。来年そうそうにも、改憲のための国民投票法案が上程される見込み。10月5日の毎日新聞世論調査では、9条改正賛成は30%。反対62%。国民が改憲を望んでいるわけではない。
 そもそも、「押し付けられた憲法」という声があるが、白鳥敏夫(A級戦犯=イタリア大使)が巣鴨刑務所に服役中、吉田外相あて書簡で「戦争放棄」の憲法制定を進言。幣原喜重郎首相が白鳥所書簡を元にマッカーサーに提案し、連合軍司令部の憲法草案がつくられた。この憲法草案については国会でさかんに議論された結果、現憲法が制定された。
 改憲こそ「米国の押し付け」ではないか、と森谷さんは言う。地域・職場での運動を、と。
 国民誰もが平和を望んでいる。(戦争で儲けたい人は望んでいないかもしれない)
 人の命が何より大切。軍隊なんかいらない。
 次は、アクロス荒川での、障害者も高齢者も歌や踊りの輪でつながる、コール・コアラの「クリスマス会」。一人一人が主役であり、実行委員でもある、心温まる手づくりコンサートをありがとう。
 そして、区民による「交響曲第9番」。力のこもった合唱だった。小学生の男の子も一生懸命歌っていたのもすばらしい。
 平和だからこそ、歌を、踊りを、オーケストラを楽しむことができる・・・・。

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