栃木のホテルで合宿

 決算委員会が始まった。今日の私の質問のうちの一つを報告する。
①自治基本条例・議会基本条例について
   情報公開と住民参画に先進的な自治体で、自治基本条例・議会基本条例の制定が始まっている。荒川区でも研究しているのか。
   区・区民の意見を聞くパブリックコメントに付いて規定を定めたところである。自治基本条例の内容はあまりにも基本的なことなので、条例として定めるのがいいのかどうか見定めたい。
 自治基本条例・議会基本条例は、首長と住民・職員・議員の地方自治への参加のあり方を定めるもので、政策決定段階を明らかにし、住民参画を規定するものとして注目されている。
そもそも、地方自治体は、国の与党による組閣・行政運営とは異なり、二元代表民主制である。議会は首長による行政運営の検証・批判を行うためにある。
 自民党区議団全員と区の理事者20人が栃木のホテルで予算審議の準備と称して懇親会をともなう合宿を行うということに対し、「それで予算に賛成してもらうのか?」という疑問が区民から寄せられている。行政と議員が、議論することは必要だが、何故「栃木のホテルで懇親会付きで合宿」なのだろうか。
 自民党幹事長の話では、午後1時から6時まで議論を行い、7時からの懇親会でも、議論しているそうだ。区内だと、いろいろ用事があって集中できないという説明があった。
 区理事者は自費で参加だそうだが、時間とお金をかけて、わざわざ栃木のホテルまで行くなんて、かわいそうだと思う。予算について議論するなら、庁舎で十分ではないだろうか。栃木に行くからと断れる用事なら、「大事な予算審議だから」と断ればいいではないか。
 他の自治体はどうだろう?と知人の地方議員に問い合わせたところ、「東京の二十三区でいまだにそんなことをやっているとはオドロキ!!」とあきれられてしまった。私も、区民何人かに「どう思う?」と聞いたら、全員「それはあやしい」と答えが返ってきた。
 「栃木のホテルで懇親会付きの合宿」が、「行政と議員の癒着?」を連想するということに、議員と区理事者がわかっていないのが、恥ずかしいことだが、荒川区の現状である。気づいている職員もいるとは思うが・・・。
 だからこそ、基本事項である、首長・住民・議員・行政の関係に就いて、自治基本条例や議会基本条例で確認しなければならないのではないだろうか。

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