何故、迷惑えさやり行為をするのか  08年10月28日建設環境委員会  

以下の報告を受け、議論した。
(1)環境関連条例のパブリックコメントの実施結果及び今後の対応について
    マスコミでも話題になっているいわゆる「迷惑えさやり・ごみ屋敷罰則条例案」についてのパブリックコメントは区民からも、区外からも反対意見が多かったが、区は12月議会に提案するという報告があった。
 私は、「猫のえさやり禁止」と新聞報道されてから地域猫グループへのいやがらせが続いていることが心配だ。区民の誤解がとけないまま、条例提案はするべきでないと考える。
 また、猫の被害を減らすためには、地域猫の取り組みをすすめることが第一だと猫嫌いの人達に理解を広めることが必要だ。区報の一面掲載や特集号が必要だと求めたところ、区の同意が得られた。
 
 なぜ、人は、近所と対立してまで、迷惑えさやりをしてしまうのだろうか。区ののら猫対策の遅れ、地域猫運動への区民の理解の遅れに起因しているのではないか。ご近所が大変な被害をこうむり、条例制定のきっかけとなった事例も、捨て猫対策について保健所に訴えても、何の対策も取られなかったことに腹を立て、独自にえさやりを始めた人の「暴走」のようである。区民の訴えを、親身に聞き、政策立案に活かせなかったのである。
 「人間不信だ」といって、猫にえさをやりつづける1人暮らしの高齢男性は、テレビに追いかけられてさらに人間不信を強めているという。
 
 ごみ屋敷は、認知症や統合失調症に起因することが多いといわれている。「ごみ屋敷は精神的ケアが必要」という考え方で、問題解決に望むのではなく、「ごみ屋敷は取締りが必要」という誤解が流布するのではないかと危惧している。精神的ケアが必要な人を追い込むことにならないだろうか。
 どちらも、家庭で、地域で、孤立した人が成せる行為であることが、私は気がかりだ。罰することでは問題は解決しない。
(2)「(仮称)あらかわ環境アクションプラン(荒川区環境配慮行動計画)」の策定について
(3)ドナウ通りにおける自転車走行空間の創出に係る社会実験について
(4)不燃ごみ中継所(尾竹橋清掃作業所)の廃止について
(5)荒川区都市計画マスタープラン策定における中間報告について
(6)指定管理者候補者の選定について(区民住宅) 
(7)指定管理者候補者の選定について(南千住駅東口自転車等駐車場・センターまちや自転車駐車場)
(8)荒川三丁目(仲町通り商店街付近)浸水対策工事の実施について
(9)都市計画道路補助第107号線(千住間道)に係わる土地収用裁決について

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