学力保障

予算委員会が始まった。
私は学校教育での学力保障と家庭支援について質問した。認知症や口腔ケアも質問したかったが時間が不足してしまい、予算委員会で質問することにした。
質問原稿
1、 落ちこぼれゼロ対策について
成績が悪くて高校受験がおぼつかない、けれども塾に行けない生徒を対象にした無料塾で中3を教えて気づいたこと
ルートの問題がお手上げ、等式がわからない、比例がわからない、
英語では、辞書を引く習慣がない、単語もほとんどわからない。
小学校から家で勉強をする習慣がないことが根底にある。昨今の格差拡大の影響から、勉強の習慣をつけることのできない家庭が増え、貧困の連鎖が続いてしまう。区が熱心に取り組んでいる、犯罪防止の意味でも、学校での落ちこぼれをなくせば少年犯罪のほとんどはなくなると聞く。
今の先生は忙しすぎて、勉強についてこれない児童生徒の支援ができていない。習熟度学習だけでは不十分である。できない子にはひとりひとりを励ましながら「できる」喜びを体験させる支援が必要。学校や地域で補習教室ができるよう応援するべきではないか。小学校は地域のおじさんおばさんが、中学生は卒業した大学生アルバイトなどがいいのでは。
2、スクール・ソーシャル・ワーカーの活用について
しっかりと子供を育てられない家庭で、子供の生活が乱れ、「問題児」が増えている。区でも、スクール・ソーシャル・ワーカーのが主に中学校で活動し始めたが、その活動を校長や、担任があまり理解していない。地域ぐるみで、困難な状況に置かれた子どもの支援にあたるには全小中学校でSSWの活用をすすめるべきではないか。
高齢者
1、認知症予防対策を
認知症はゆっくりとした時間と、いてくれてありがとうという敬老の心で接すると問題行動がなくなる。早期に発見して環境を整えることが重要。
浜松早期認知症クリニックの金子医師「認知症の9割は治る」
高齢者が、やる気がなくなったり、指示待ち人間になった時、要支援や介護1ぐらいの時に、脳リハビリを行うことが効果的とされる。元気なうちから、認知症予防に取り組むことが望ましい。
荒川区でも今まで取り組んではいるが、ふたつの係が担当していて効果的でない。担当者を統一した方がいい。
練馬区は認知症予防推進員を養成して、出前ミニ講座を行い、グループ活動を推進している。
荒川区では、ころばん体操が普及し、リーダーが熱心に活動している。ころばん体操と連携し、リーダーを養成する、また、認知症サポーター養成講座と連携して認知症の予防と支援にとりくんだらどうか。
2、口腔ケアの充実を
認知症予防にはかむことが効果的といわれる。総入れ歯や入れ歯をしないでいる高齢者に認知症のリスクが高くなるが、歯ぐきのマッサージやうがいが代わりになるという。リハビリでも歯科治療をリハビリの出発点と位置付け、脳卒中の後遺症などの食事や飲み込み歩行などの障害の機能回復や肺炎予防につなげる動きがある。介護予防・認知症予防にもっと口腔ケアの大切さを区民に周知すべきではないか。

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