2005年初夏 第18号

2005年6月1日発行
p1 高齢者の願いは二つ
    ①できるだけ介護サービス不要の生活を続けたい
    ②必要になったら十分な介護サービスを受けたい
   認知症を理解しよう
   認知症グループホーム情報
p2 不正防止をなくすための取り組みをすすめよう
   「地球温暖化防止のためにノーネクタイはいかが」と議長に質問
   避難場所に指定されている自然公園の耐震は大丈夫?
   放置自転車対策はこれでいいのか
p3 学校で小動物を飼うこと
   地域活性化に団塊世代の活躍を
   学童クラブ・保育園新設される
   値上げで規制よりも住民基本台帳の大量閲覧そのものを見直すべき
   どうなる?障害者自立支援法
p4 1本の桜の木をめぐって
   多文化共生センター日暮里フリースクールの開設
   高校生の一割がクラミジア感染
p1・p4 Download file
p2・p3 Download file

幼稚園にクーラー

 第2回定例議会が開催中である。初日の6月8日、南千住第2幼稚園の全保育室にクーラーの設置を求める陳情について文教委員会で全員一致で採択と審査結果が報告された。全幼稚園の全保育室にクーラー設置することと決議したという。私たち新星クラブのふたりは、退席した。
 子ども達のからだの成長を考えれば、できれば、クーラーをつけて欲しくないからである。子どもは暑さ寒さを我慢して、自律神経を完成させる。その機能を奪うかもしれないのだ。すでに、全幼稚園のホールには、クーラーが設置されている。幼稚園は、午前中だけのことも多く、夏休みもある。悲惨なほど暑い時には、ホールで涼めばいいとはならないのだろうか。
 陳情の出た、汐入小学校の隣の幼稚園に行って見てきたが、小学校の校庭との境にはには桜の木があり、ベンチが設置されている。ここにもっと植樹して、小さな林にしたら・・・、南向きの保育室の前に木を植えて木陰を確保したら・・・、幼稚園中の周りにもっと木を植えたら・・・、雨水利用で打ち水をしたら・・・、よしずで囲って日陰を作ったら・・・、ふれあい館との併設で風の通り道がなくなっているとしたら、改善できないのか・・・などなど、もっと工夫してしかるべしだと思う。単純にクーラーを設置してさらに気温をあげることが得策とは思えない。
 若い保護者たちは、こどものからだや環境問題をどの程度理解して、この陳情を出したのだろう。もし、緑を増やすことで、暑さが収まるなら、クーラーよりも植樹を選択したのではないだろうか・・・。聞いてみたかったが、あっという間に(ほかの陳情はたなざらしのことが多いのに)審査が終わってしまっていた。残念!

水と空気

 6月は環境月間だとか。身近な空気と水の汚染測定に私も参加した。
 6月2・3日、第56回NO2全都いっせい測定(大気汚染測定運動東京連絡会議http://homepage2.nifty.com/jnep/jp42.htmよびかけ)で、明治通りにカプセルを24時間設置した。石原都知事のディーゼル車規制にも関わらず、昨年12月の測定値は過去7年で最悪だったという。
 5日には、荒川クリーンエイドhttp://www.cleanaid.jp/よびかけの荒川流域水質検査で、隅田川の水神橋あたりで、水の温度・pH・COD・アンモニア濃度などを測定した。荒川クリーンエイド代表の野村圭佑さん(荒川区在住)からすすめられて尾久の原愛好会で6月第一週の水質測定を始めて4年目になる。
 実際に関わってみると、結果が気になる。学校での環境教育にぜひ取り入れてもらいたいものだ。

藤澤元区長の裁判5.31

 5月31日、藤澤元区長の裁判を初めて傍聴した。顔はげっそりやせておられたが、背筋を伸ばした姿勢は以前と同じだった。ご家族に伺ったら、規則正しい生活と食事で、体調はいいとのことだった。
 贈賄側の新光ビルメンテナンスの荒川支店長に対し、藤沢被告の弁護士が反対尋問を行なったのだが、新光と高橋元助役との癒着が強調されていた。
 助役就任祝いとして、10万円の商品券(会社からは20万円と指示があったが、10万円は自分で使ったとのこと・・・)を渡した、タイ旅行にさそい、ホテルやゴルフ代金として10万円を渡したとか、贈収賄が日常化していた様子だった。元助役は、指名業者選定に際し、企業間の話し合い=談合に応じないA社とB社をはずしてくれという新光の要請にも応じていたという。ほかにも、他社の入札価格を漏らしたとか、都合のいい「特命事項」を盛り込ませたとか、何たることだ!
 ある区職員に、今の助役は大丈夫?とたずねたら、「絶対無い」という。「高橋さんも、新井さんも噂はありましたからねえ」とのこと。噂になるぐらいでも、平気で贈収賄が行われていたという、「それを許していた」区役所の雰囲気が問題だと思う。それが、一掃されたかどうか・・・。
職員倫理の規定の整備はきちんとして欲しいものだ。
 藤澤元区長のいきつけの店は、赤坂の「水仙(漢字かどうかは定かではない)」というクラブだそうだ。一晩2人で4万円とか、3人でボトルを入れて11万円とかの値段で、私から見ればずいぶん派手な生活(!)。これじゃあ、お金も欲しいよね。
 次回は6月17日10時 証人尋問 三ツ木元総務部長(現地域振興部長)

被保護者自立支援事業 05・6・2福祉・地域振興委員会

 初めての福祉・地域振興委員会が開催された。6月8日から始まる第2回定例会で審議予定の条例の説明と、7月1日から始める荒川区被保護者自立支援事業の実施についての報告があった.
 荒川区被保護者自立支援事業とは、これまで、生活保護世帯に夏冬2回東京都から見舞金(単身世帯3850円~5人家族世帯7900円*人数による)が支給されていたのを廃止し、就労や社会参加を支援する自立支援事業にふりかえるというもの。
 就労面接時の洋服代や技能習得、母子家庭の緊急一時保育料、高齢者のボランテイア講座受講料・保険料、シルバー人材センター年会費、居宅清掃やごみ処理などの項目があがっている。
 本当に自立支援になるよう、他の施策とうまく連携をとって、有効活用してほしい。効果を検証して、成果があがったという報告を期待しよう。
 福祉・地域振興委員会で審議するのは、以下のとおり。
〇汐入の区立保育園(はなみずき保育園)の土地購入不足分の補正予算
〇特別区民税条例
〇区民会館・サニーホール・ムーブ町屋・高齢者サービスセンター・希望の家・障害者グループホーム・アクロス荒川・精神障害者支援センターアゼリア・区民住宅・汐入のはなみずき・さくら・とちのき保育園・東日暮里三丁目ひろば館への指定管理者制度導入関連