耐震偽造問題

 昨年発覚した耐震偽造問題は、荒川区でも、今年第一の課題となるだろう。
 姉歯建築設計事務所が構造設計を行った「グランドステージ町屋」について12月1日、建物耐力は0.72、震度6強まで耐えうると発表された。
 12月27日には、「荷重などを精査した調査の結果は0.66、震度6強まで対応できる」と訂正の文章が送られてきた。1月から実際の建物の耐震診断を行う。
 区が建築確認を行った建物なので、費用の半分は区が負担するといわれている。
 
 建築士の6%しかいないという構造の専門家に話を聞くと、構造設計計算書にもとづいた図面を見ればわかるはずなのに、自治体には専門家がいないし、民間は手間を惜しんで見ようとしないのが現状だという。施工業者も気づくのが普通。係わった事業者すべてがグルだ。
 建築基準法は最低の基準にしかすぎないことは理解してほしいという。安全な建物は、鉄筋ならもっと太くしなければならない。
 「建築業界は手抜き工事が前提なので、設計時は3倍の強度がでるように設計するものなのです」とまで言う専門家もいる。
 何が本当なのか・・・・。建築業界の実態、確認検査機関の実態を、真相究明して再発防止への取り組みをお願いしたい。
 
 

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