議員は何をしているか

 昨日のあらかわ文化村の講演会で、「これからの日本~みんなで少子化を考える」と題して話したが、地方議員の報酬を諸外国と比較した資料を紹介したものだから、そちらに議論が集中した。「中央議会(国会)・地方議会議員制度年金制度」渡部記安著 (株)朝陽会 によると、アメリカやヨーロッパに比べて10倍くらい。そもそもボランティアの位置づけなので、日本の現状とは選挙制度を含め、全くちがう。でも、10倍となると、民主主義のコストという意味で、高すぎるといわれても、反論はできない。
 「高い報酬をもらっているのに、何をしているか、わからない」という区民も多い。先日、議員にブログを義務付けてほしいというメールもいただいた。
 私は12年近く議員として働いてきた感想として、議員の報酬は、平均年収ぐらいの金額にして、活動にかかった経費は別に請求できるという形が望ましいと思う。4年ごとの選挙のリスクはつらいものがあるが、議員候補者が定数を上回るという「なりたい人が多い」のだからしかたがないだろう。
 できるだけ活動報告に努力しなければと改めて思った。HPにも書き込む時間がなくて、頭の中だけで終わってしまった原稿が山のようにある。
 確かに、議員活動は、おもしろい。ぜひ、おススメである。特に女性の皆さん、立候補しませんか。

男おひとりさま道

 上野千鶴子著 法研
 
 上野千鶴子さんの本は、一人暮らしの将来を考える上で非常に役に立つ。いまや、高齢者の4人に1人が一人暮らしなのだから、これからの福祉の提案である。自然死や孤独死に関心ある人には、「ひとりで死ねるか」の章は必読。私は、一人で死んで、次の日あたりにあら、死んでたわと発見されたらいいなと思うのだが、うまくいくかどうか・・・。

これからの日本

。。。みんなで考える少子化
あらかわ文化村講演会
8月27日(金)午後7時から8時 於:あらかわ文化村(冠新道三芳建設相談室)
せの喜代が講師を務めます。
さまざまなデータをもとに、日本の現状を考えます。

介護保険の不条理

 介護保険では、65歳になったら保険証をもらう(64歳以下でも要支援要介護と認定されたらもらう)。保険証は6カ月あるいは1年の有効期間があるらしい。
 この保険証の有効期限が過ぎたのに、うっかり申請を忘れていて、介護サービスを利用していると、自己負担100%となるのだということを初めて知った。保険料をきちんと払っているにもかかわらず、「利用料1割負担」というのは認められないというのだ。1割負担でない場合があるとは・・・詐欺ではないか。
 「うっかり申請を忘れたのは、あなたが悪い」ということらしい。「有効期限を過ぎているのに、介護サービスを利用するなんてありえない」と区の職員は言うのだ。お役所仕事というのか、傲慢というのか・・・。私など、うっかりミスはいくらでもやってしまいそうに思う。
 介護度の変更があると、発行した保険証の有効期限が変わるらしく、それもまた複雑である。うっかりミスを誘うようなものだ。
 介護度の申請と保険の有効期限を分けて考えられないのか。途中で介護度が変わった場合でも軽い方の介護サービス利用の1割負担は認めるべきだ。
 自己負担100%がありうる制度設計をした荒川区は、不幸な区民を生み出している。「幸福実感都市を目指す」とは言えない。改善を求めたい。

100歳以上の区民93人

 100歳以上の方の安否が話題になっている。荒川区では106歳が最高齢で93人(所在が確認できない2人を除く)。そのうち、御一人の方は、国保も介護も利用していないので、職員が安否確認に行ったら、たまたま、寝ておられたらしいが、元気で暮らしているとのこと。結構なことである。