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子どもを放射能被害から守る陳情審査

 昨日の健康・危機管理調査特別委員会
報告:福島県産の牛肉の放射性物質の検査結果について
 放射性セシウム規制値以上の牛肉がが荒川区内で販売されたという報道に、心配の問い合わせも50件あったそうだ。食べても問題のない量とのことだが、今後の対応が待たれている。牛は、一頭ごとに識別番号がつけられて流通が管理されている。
 チェルノブイリでも一番問題になったのは、牛乳や牛肉だと聞く。牧草やわらを食べる牛へは放射能の影響が出やすいことは知っていただろうに、危機管理のずさんさを思う。
 区は、福島牛は少々食べても安全だけれども、情報は提供していきたいとのこと。
  3400Bqの牛肉はステーキ1枚で、6.6μSv にあたるそうだ。
「子ども達を放射能被害から守るため荒川区独自測定・調査及び対策を求める陳情審査
 趣旨採択5(自民、公明) 採択4(共産、民主・市民、改革) 不採択1(創新) 三者三様と9月議会の本会議に報告されることになった。
 私は、放射能被害については、いろいろな意見があって、区民の不安も当然である。一番身近な地方自治体として区民の不安に寄り添い、測定を行うべきと思う。ただ、新宿区(都)や文京区(東大)で測って安全だから、都に調査を要望していくから、というだけでは情けない。
 東京東部という低線量被曝が心配される荒川区なのだから、子ども達の内部被曝を減らす方法を考えるべきで、こどもたちの給食は、生産地を配慮することが必要だと思う。が、区は、風評被害を助長するから、生産地は公表しないという。食品の放射能線量測定も行うべきであるし、保育園、学校でさまざまな配慮をしてほしいという保護者の願いは当然だろう。
 長期に放射能放出が続く場合は、低線量被曝の健康診断も必要となるだろう。
 区は、安全だと主張する学者、医者の立場で安全と言っている。放射能による被害は発がんののみという立場とのこと。でも、今は、インターネットの時代、放射能被害にはさまざまな考え方があり、どのように、放射能と付き合っていくかは個人の判断になる。
 安全であるにしても、情報だけは提供してほしいものだ。
 尾久の原公園じゃぶじゃぶ池で、0.6μSv・/時が測定されて心配したが、7月16日から始まる流水を控えての13日の徹底した清掃で、15日には0,09μSv/時と低減した。
 放射線量を測定して、身の回りから放射性物質を減らす努力をすればいいと思う。

ジェンダー平等政策

 土日の2日間、市川房枝記念会のワークショップ「ジェンダー平等政策をどうつくるか~第3次男女共同参画基本計画を手がかりに」に参加した。研究者、行政、議員、市民の研修、交流は意義深いものだった。
 内閣府の資料で驚いたのは、夫婦間における「平手で打つ」「なぐるふりをして、おどす」を暴力として認識する人の割合が「平手で打つ」58.4%「なぐるふりをしておどす」52.5%(平成21年)という事実。女性センターの相談員は、現状はそんなものですよと言っていた。
 私などは、平手打ちは暴力そのものだと思うが、この、日本社会の暴力容認の現実を知らされた思いだ。課題は多い。
 

シンチレーションサーベイメーター測定

 今日は七夕。アロカ製TCS-161型による測定報告。
昨日、地上5センチ
西日暮里2丁目北児童公園 0.08
ひぐらし小近辺 0・08~0・11
汐入公園入り口 0・17
      クローバの広場 0.15
      噴水中央 0.07
堤防側アスレチック滑り台下 0.07
             排水溝 0.11
堤防遊歩道 クローバ 0.15
         階段脇クマザサ 0.45・・・・・これは高い。クマザサを刈れば低減できるはずだが、子どもが長時間入る所でもないので、ま、いいかな。
瑞光橋公園 砂場 他、4か所 0.09
今日 サーベイメーターに検出器をとりつけた状態で地上に置いて測定。地上15センチ。
三河島公園 砂場 他3か所 0.08~0・09
いまのところ、荒川区には、ホットスポットはなさそう。ただ、あのクマザサの茂みは少々気になる。
参考:
放射 線医学総合研究所によると「東京における累積放射能量の算定例(3月14日以降の1カ月)は約130μSv/月。外部被ばく・内 部被ばくを考慮したもの。
規制値年間1mSvから引いて11カ月で870μSv=0.11μSv/h
放射線医学総合研究所 が「放射線被ばくに関する基礎知識 第6報 」(pdf版 )参照
東京都福祉保健局から示された積算量の推計式により、自然放射線量0.05マイクロシーベルト/時を加算すると 0.16μSv/h が規制値にあたる。ただし、内部被ばくを1か月分しか考慮していないことに要注意。

シンチレーション式サーベイメーター

昨日、第2回定例議会が終了。
 さっそく、今日はシンチレーション式サーベイメーターを借り受け、尾久の原公園と荒川公園を測定してみた。
 5月26日に尾久の原公園で0.6μSv/h(以降の数値の単位はすべて μSv/h )が測定されたと聞いて、委員会で区から都に測定を求め、たきぐち学都議にもお願いしたのだが、埒があかない。
 荒川区は測定しないのよと愚痴ったおかげで友人が貸してくれることになった。
 まず、0.6(地面・ガイガーカウンター)が測定された尾久の原公園のじゃぶじゃぶ池の排水口。今日は、
地上5センチ 0.25 (花崗岩は高いというのと関係ありやなしや?要調査)
地上1メートル 0.10
そのほか、原っぱ入口の排水口
地上5センチ 0.2
地上1メートル 0.10
原っぱの真ん中
地上5センチ 0.10
地上1メートル 0.08
木製遊具
地上5センチ・地上1メートル ともに0.09
荒川公園
地上5センチ 0.1
地上1メートル 0.07
 今、週刊誌でホットスポット探しが盛んに行われているが、今日の測定場所はホットスポットではなかったようだ。
 もし、高い数値がでたら、飛散防止をするとか、隔離するとか、洗い流すとか、何らかの措置が必要だろう。
でも、まずは測らないと何もわからない。
 荒川区長は、測定は必要ないという信念をお持ちだとおっしゃる。福島がもっと大変な事は重々承知している。でも、これだけ、ホットスポットが話題になっているのだから、荒川区民としても気になるところだ。放射能汚染の情報提供は行政の役目。国でも都でも区でもいいから、測定をきちんとしてほしいものだ。

被ばく量は自分で決める

 とうとう、23区で放射線量を測らないと言う区は、荒川区のみになったらしい。息子から借りた小出裕章さんの「原発のウソ」に、もう、みんな被ばくしているのだから、被ばく量を知った上で自分で行動を決めるようにしなければ という一節があった。(人に貸すからすぐ返してと言われて、一気に読んだので正確ではない。とても、やさしい語り口だった。)
 ただ、安全だからといわれて、信じる時代ではなくなった。荒川区は、正確な測定でないと意味がないから区では測らないという。安全安心を標榜する荒川区なら、率先して専門機関に依頼すればいいと思うのだが・・・。私は、費用対効果を考えれば、職員や区民がこまめに測定し、専門家にも測定してもらって、現状把握するのがいいと思う。
 しかし、一昨日、福島の立ち入り禁止地域の学校の飼育動物の調査(もちろん全滅・・・)に行った知人が、測定値が公表された値の20倍だったと言っていた。6月29日、あの猛暑で電力使用が93%にまで達したと報道されたが、河野太郎さんは、最大電力量と比べれば17%の余裕があるとブログで説明している。
 外出してシャワーを浴びれば90%の放射能のホコリは落とせるという人もいる。空気より、食べ物による内部被ばくの影響がずっと大きいとされている。
 小さい子ども達の親たちが必死になって情報を集めている。「被ばく量はできるだけ少ないほうがいいということぐらいしか言えない」と私は思っているが、「低量被ばくは体にいい」と唱える人もいる。でも、自分の人生、自分で決めたい。放射線量を知りたいのは当然だ。
 50歳を過ぎた人は、福島の野菜を食べ、福島の産業を支え、子ども達には、放射能に汚染されていない野菜を食べさせようと小出さんは訴えている。