おしどり文学館の提案

 昨年亡くなった日暮里生まれの作家吉村昭さんを偲ぶ瀬戸内寂聴さんの講演と、津村節子さん・大河内昭爾さん・瀬戸内さんの鼎談がサンパール荒川で開催された。1000人の会場に申し込みが3000通、抽選にあたった幸運な区民で大ホールは満席だった。
 いつもパワフルな寂聴さんの講演は、まず、荒川区が、吉村さんを偲ぶ文学館をつくるのなら、「おしどり文学館」として津村節子さんもあわせてつくったほうが話題性があるという提案から始まった。
 瀬戸内寂聴さんは津村さんとは55年、吉村さんとは50年のおつきあいとのことで、少女小説作家だった頃のことや、同人誌仲間だった頃のことが語られ、津村さんへの友情と思いやりに満ちたお話だった。鼎談も、仲の良いご夫婦の様子が語られ、文学仲間の友情に温かい気持ちになった。吉村氏の緻密な小説が、徹底的な取材によって裏付けられていることが津村さんのお話でもよくわかった。寂聴さんが魂の存在を話されたので、津村さんの周りに吉村さんの魂が漂っているようで、最愛の夫に先立たれた妻のとまどいと、夫の妻への想いにしみじみとした気持ちに浸った時間だった。ありがとうございました。
 さて、このようなすばらしい提案をいただいて、文学館をどうするか。吉村さんも生前にご心配されていた、財政面の負担を減らすために、どのような工夫が可能だろうか・・・・。

議員特権

 1月8日の朝日新聞で「議員特権 事例募りコンテスト」と報道されたこともあり、話題を呼んでいる。 
 「16年務めると現金50万円」という議会があるのには驚いた。荒川区議会ではどうかと問い合わせてみた。永年在職議員表彰(25年)は、昨年、副賞として5万円の旅行券がもらえたそうだ。ただし、一昨年以前のことは記録が無くてわからないという。「記録が無い」というのもすごいことだ。職員も以前は5万円の旅行券がもらえたこともあったそうだ。
 税金を使う以上、何らかの取り決めと検証方法が必要であろう。
なくそう! 議員特権キャンペーンHP http://no-giintokken2007.net/index.php?r=db7800ad252d28f45c591681bb615976 
日本テレビ 「スッキリ!!」  1月10日で放映されたほか、各局からの取材が続いている。
TBS     「みのもんた朝ズバ!」 16日放映予定
        「イブニング5」
テレビ朝日 「やじうまプラス」
フジテレビ
2007年1月8日朝日新聞は以下の通り

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はなぬすっと

 今朝、昨年来咲いてくれた千日紅に別れをつげ、昨日買い求めた薄紅色のジュリアンを、黄と赤のジュリアンとの寄せ植えにした。黄色と赤のジュリアンは1年越しに再び花を次々と咲かせてくれて、この寒い冬のベランダに華を添えてくれていた。
 なのに、昼過ぎに見てみるとこのとおり、花が無い!!ヒヨドリかメジロかわからないけれど、食べてしまったらしい。・・・トホホ・・・。せっかく、生ごみを餌場に提供しているのに・・・・。
 証拠のフンが葉の上に残してあった(フンの大きさからみてヒヨドリだろう)。置きみやげのつもりだろうか。大ショックである・・・。
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ナッチの日記

高橋秀子著 文芸社 http://www.sha-page.com/pc/main/top.php?usr_cnt=30074
 
 ナッチは先天性の滑脳症で脳のしわが少ないという障害をもっている、笑顔がかわいい女の子。2歳からの長期入院の日記をママが綴ったブログが出版されたもの。ナッチ誕生からのママの想いが自然体で語られていて、パパや三ノ輪の実家のじーじ、ばーばをはじめ家族や周りの人たちのあたたかい支えが、読んでいて何とも心地よい。

老いを自分の家ですごしたい

・・・デンマークの老人医療と社会福祉
中山博文著 保健同人社 1994
 年老いて、生活に障害が出てきたときに在宅ですごすのか、施設ですごすのか、地域資源の整備は?脳卒中の専門医が研修でデンマークで2年間を過ごし、老人医療介護を調査した経験を記している。10年以上前に書かれた本だが、問題点は今も同様だ。
 先の国会で成立した医療制度改革法では、38万床(介護療養病床13万床、医療療養病床25万床)を大幅に削減し、2012年までに(あと5年!!)医療療養病床を15万床にするという。
 これは実現可能な数字なのだろうか。荒川区でも特養ホーム待機者は700人。その受け皿が、病院なのではないか。
 「できるだけ在宅で」というのは望ましいが、在宅では暮らせない手厚い介護が必要な高齢者の居場所を確保することは最重要課題だ。