荒川少年少女合唱隊

 第131回定期演奏会を堪能してきた。今回、一段とすばらしい演奏会であったと思う。
 クリスマスソングと童謡唱歌を次々に披露する子ども達の美しい歌声。そして、歌劇カルメンをピアノだけで、歌いきる舞台芸術のすばらしさ。さすが、二期会の米谷毅彦さんあってのことといたく感動した。全曲1人でピアノを演奏された太田絵里さんも素晴らしかった。
 荒川区が誇る、40年以上の歴史を持つ、荒川少年少女合唱隊の今後が楽しみ。ぜひ、多くの人に演奏会に出かけて欲しいと思う。
 12月18日には、芸大と荒川区が芸術・文化振興のための連携に係る合意書の調印式が行われ、院生たちによるバイオリン・ビオラ・チェロによる八重奏(メンデルスゾーンが16歳で作曲したとのこと)で素晴らしい時間を過ごすことができた。荒川区の文化芸術がますます盛んになることを記念して、乾杯!

私の提案(迷惑禁止条例反対討論から)

是非とも、この条例提案が明らかにした問題を総括し、今後の区政運営に生かしていただきたいと思い、次のことを提案します。
1、 区民からの苦情について、区民の心に寄り添って考え、政策立案に結びつける区職員であるよう職員教育を行うこと。たとえば、認知症の方にも、発達障がいの方にも、心の不安定な方にも、すべての区民に対応できるカウンセリングや傾聴ボランティアの取り組みをとりいれたらいかがでしょうか。そこから、真の問題点を洗い出し、政策に結びつけるのです。
2、 人と動物との共生について、区民の議論を喚起し、推進計画を策定すること。地域ねこ活動を支援すること。
3、 来年度、厚生労働省が予定している小地域福祉活性化事業、すなわち、
身近な地域において、住民相互の支え合い活動を促進し、地域において支援を必要とする人々に対し、見守り、声かけをはじめとする福祉活動を活性化するため、地域福祉活動を調整する役割を担うコミュニティソーシャルワーカーを配置するとともに、拠点づくり・見守り活動等の事業を支援するモデル事業を導入すること。また、現在、社会福祉協議会が行っている地域福祉活動計画・小地域福祉活動推進のための人員を配置すること。
 12月12日の最終日本会議で、私は、国民健康保険条例の一部を改正する条例に賛成討論
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良好な生活環境の確保に関する条例に反対討論
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を行った。
 すべての議案が可決されて終了した。

悲しい条例可決 2008・12・5建設環境委員会

 2008年12月5日は、私の10年近くの議員生活の中で、「一番悲しい日」となった。
 荒川区良好な生活環境の確保に関する条例=「迷惑えさやり・ごみ屋敷罰則条例」が残念ながら委員会で可決された。 
 障がい者が地域であたりまえに生きることをめざし、世間と適応することがうまくいかない人のセーフティネットのあり方を考えてきた議員としては、本当に悲しい条例といわざるをえない。
 猫を捨てる人への怒り、それを行政に訴えても無視された怒り故の、「近所迷惑なえさやり」は、怒りの気持ちに寄り添い、地域ねこの施策展開へとつなげれば、未然に防止できたと思う。被害を受けた近隣の人達の迷惑を思えばこそ、行政のもっとていねいな対応を要望したい。
 幸いにも、区内の地域ねこの活動家たちが、同じ猫好きの仲間として、考えてくださっている。今後、愛猫家として地域ねこの活動へ理解と共感を深めて、立ち直り、ご近所とも和解してくださることを期待したい。
 いわゆる「ごみ屋敷」も、精神的なケアとは関係のない事例として、区は、事業者が敷地内に廃材を溜め込んで近所迷惑だった事例をあげるのだが、それも、経営困難で事業に追われていたり、精神的に鬱であったりしても、表面的には平然として批判に対抗している場合だってあるだろうに・・・。
 この日、あこがれてきた加藤周一さんがお亡くなりになった。ご冥福をお祈りすると共に、今後も、支えあいの地域づくりのために、頑張りたいと決意を新たにした。
 

区議会ノート第29号 2008.秋

いわゆるごみ屋敷には精神的ケアと支援が必要です
地域ねこ活動を応援しよう
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一般質問から
・「共に育ち共に学ぶ」教育への理解が不足。教職員等への研修が必要ではないか
・乳幼児期から成人まで継続した相談体制をめざし、関係機関の連携を強化すべき
・昨年度の荒川区民一人1日あたりのごみ量は850g、町田市は479g。荒川区民は町田市民の1.8倍のごみを出している。もっとごみ減量をめざすべき。
・バイオマス(建築廃材・樹木の剪定枝や落ち葉や雑草・生ごみや廃食油など食品廃棄物など)のリサイクルの調査研究を
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・DV(配偶者からの暴力)に関する基本計画の策定を
・区内で、マンションのベランダのガラス越しに携帯基地局アンテナが建てられてしまった住民が不安を訴えている。事前になんの説明もなかった。区の対応は?
・尾久初空襲にちなむ平和事業を
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「ごみ屋敷は罰すればいい」という誤解が広まるのが問題
               問題解決の鍵は「孤独感の解消」
「孤立死」ゼロを目指して
男女平等 日本98位に後退 
持続可能な経済とは?
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ゴミ屋敷リセットプロジェクト

 今日から本会議が始まった。今度の議会で提案される、荒川区良好な生活環境の確保に関する条例=「迷惑えさやり・ごみ屋敷罰則条例」に反対する根拠の調査研究のため、26日に豊中市社会福祉協議会を視察した。
 豊中市では小学校校区ごとに、住民による「福祉なんでも相談窓口」を週一回行っている。そこに寄せられた困りごとには、中学校区ごとに配置された、コミュニテイソーシャルワーカーが、官民協働と関係機関の連携で、問題解決にあたっている。その中で、課題とされたひとつが「ゴミ屋敷リセットプロジェクト」である。
 ゴミをためてしまう原因を当事者に寄り添って話をきき、どう支援すれば地域で暮らせるかを考える取り組みである。
 認知症や精神疾患も多様化している現代社会では、専門的な知識をもった上で、困難事例に対処することが必要とのことだった。
 ゴミ屋敷に対して、近所の人達から「迷惑だ」「なんとかしろ」「取り締まれ」と取り囲まれることもあったそうだが、「この人もここで生きていかなくてはならないのです。なんとか解決しますから協力して下さい。時間をください」と、本人や家族との接触を試みるのだという。「誰かが本気になって関われば、必ず道は開けます。最終的な責任は行政がとるとした上で、住民に協力を求めるのです。」とコミュニテイソーシャルワーカーは話してくださった。
 コミュニティソーシャルワーカーが主催する「地域福祉ネットワーク会議」と、行政機関が連携する「ライフセーフティネット総合調整会議」が問題解決を支援してる。
 この取り組みが荒川区にあったら、罰則条例はつくらなくてすむと確信する。
 からすの被害で大変だ!!と住民から苦情があったとき、「なぜ、カラスにえさをやるのか」を本人の気持ちに寄り添って、話を聞いたなら、「猫を捨てる人が許せない」「保健所は話も聞いてくれない」という怒りの言葉が返ってきたはずだ。
 先月、「この条例を提案するのはちょっと待って」と区長に話しに行った時、「地域ケアの観点からの指摘ははじめて聞いた。条例をつくる以外の方法があるなら教えてください」と言われた。
 コミュニティソーシャルワーカーを配置して、区民と協働で地域力向上をめざせばいい。コミュニティソーシャルワーカーはもともと大阪府の事業だそうだが、厚生労働省も、孤独死やゴミ屋敷に危機感を感じて、この事業を推奨している。
  
 豊中市の取り組みを教えてくださったのは、お会いしたこともない、神奈川県の猫好きの方である。私が、「ケアが必要な事例」と考えたことに共感してくださり、様々な情報を下さっている。感謝いたします。